仕事を探している歯科業界のみなさんにとって、「求人票」って情報収集のためにとても大切ですよね。
一方で、大切であるものの、中身の詳しいことはよくわからなくて困っているという声をよく伺います。
dStyleではそんなみなさんの声にお答えし、求人票を徹底解説!
それぞれの項目を正しく知ることで、本当に自分に合った職場選びにつなげていきましょう。
最終回の今回は、求人票にある「選考方法」についてです。
解説するのは、こちらの部分です。
今まで16回にわたり、歯科求人票の「よくわからない!」部分を解説してきました。
たとえば、施設情報を見てわかること(第2回)、試用期間について(第6回)、額面と手取りについて(第7回)、社会保険について(第10回)、歯科医師国保について(第11回)の解説などです。
いろいろと確認する中で、候補の歯科医院がしぼれてきたら、さいごに選考の手順や内容について確認しましょう。
いくら条件が自分にとって魅力的でも、内定をもらえなければその環境で働くことはできません。しっかりと歯科医院側の選考方法を確認して(確認できない場合は想定して)のぞむようにしましょう!
選考方法で確認すべきこと
選考の回数は?
歯科医院の選考回数は、1回であることがほとんどです。
一方で、大きな法人だと2回設けていることもあるので注意が必要です。選考ハードルが倍になるのはもちろんのこと、日程調整や合否の回答も含めると、選考にかかる時間は倍になります。ほかの歯科医院との選考スケジュールに気をつけて進めていってください。
選考は誰がする?
ほとんどの歯科医院では、院長先生が面接を行います。
一方で、大きな法人だと、採用担当者やチーフの歯科衛生士、分院長などが一次面接を対応し、最終面接は理事長が行うというケースもあります。
面接する相手によって話す内容が少し変わりますので、面接官を事前に確認できるといいでしょう。
選考の内容は?
歯科医院の選考方法には、主に見学、面接、適性検査があります。
● 見学
見学の実施時間は30分程度の歯科医院もあれば、半日、終日のところなどまちまちです。院長先生や担当者がついて説明してくれる場合もあれば、そうでない場合もあります。
診療時間中のため、邪魔にならないように見学し、タイミングを見計らって積極的に質問するようにしましょう。
(参考:歯科医院見学の際に確認しておきたい4つのポイント)
● 面接
一般的な実施時間は30分~60分ほどです。
面接は、「歯科医院側の採用理由と、応募者側の採用されたい理由がマッチするか」をおたがい話しながら確認する場です。どちらか一方が話しつづけるのではなく、こちらの想いや条件と、歯科医院側の想いや条件がすり合っているかを確認する場としてくださいね。
● 適性検査
筆記試験や性格テストを行う歯科医院もあります。前者だと、内容によって事前に学習が必要な場合があります。後者の場合は特に準備は必要ありません。簡単なもので10分ほど、長いと60分近くかかるものもあります。
行われる順番、実施日は面接と同日か別日か、などもあわせて確認しましょう。
選考の持ち物は?
履歴書、職務経歴書、院内着、シューズなど、選考内容によって異なります。忘れ物のないようにしましょう。
(参考:歯科の履歴書・職務経歴書の書き方完全マニュアル【2019年保存版】)
いかがでしたか?
歯科で仕事を探すみなさんが少しでもマッチした職場を選べる、その一助になれば嬉しいです。
もし個別に質問がある方は、dStyleエージェントまでお気軽にお問い合わせください!
おしえて!dStyle 歯科求人票の「わからない」を解決!
第1回 求人票をおさらい!5つに分割してみよう
第2回 誰がやっているかを確認してわかること
第3回 どこでやっているかを確認してわかること
第4回 どのくらいの人数でやっているかを確認してわかること
第5回 どのくらいの仕事量かを想像しよう
第6回 試用期間ってなんだろう?
第7回 お給料徹底解説!① 額面と手取りって?
第8回 お給料徹底解説!② 手当、手当、手当
第9回 勤務時間・休日徹底解説!
第10回 社会保険、徹底解説!
第11回 歯科だけの保険「歯科医師国保」ってなんだ!?
第12回 研修やセミナーも福利厚生なんです
第13回 福利厚生についてのこぼれ話
第14回 意外に大切!キャリアに直結する診療科目
第15回 業務内容「歯科衛生士業務」を紐解きます
第16回 求人票でわからないこと、でも知りたいこと
第17回 さいごに〜選考の進み方を確認しよう〜