歯科助手として歯科医院で働く上で、「できれば働きやすい環境で気持ち良く過ごしたい」と考える方は多いのではないでしょうか。
しかし、「具体的に働きやすい環境がどんなものかわからない」「どこも同じなのでは？」と感じる方も少なくありません。
今回は、歯科助手が充実した毎日を送るために、働きやすい医院を見分けるポイントを解説します。避けたい医院もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
歯科助手が働きやすい環境とは？
歯科助手にとって働きやすい歯科医院は、どのような環境が整っているところでしょうか。
感じ方や大切にしている価値観はそれぞれ異なるかと思いますが、多くの方にあてはまるポイントをまとめました。
- 歯科医師や歯科衛生士との距離感が心地良い
- 努力がきちんと評価される
- 福利厚生が整備されている
- プライベートとの両立が可能
歯科医師や歯科衛生士との距離感が心地良い
歯科助手は、歯科医師や歯科衛生士の指示のもとで働くことが多い職種です。しかし中には、高圧的な態度をとってきたり、資格がないことを見下したりするスタッフが少なからず存在します。
歯科助手が居心地良く働くためには、資格や経歴でマウントをとるスタッフがいない歯科医院であることが重要です。
歯科医師に対して気軽に質問でき、歯科衛生士と相談し合える環境であれば、気持ち良く働けるでしょう。
努力がきちんと評価される
患者さんからの感謝の気持ちをやりがいと感じる歯科助手も多いですが、歯科医師や歯科衛生士からの評価もやりがいに繋がります。
スタッフから「おかげさまで診療がスムーズに進んだよ！」「ナイスアシストだったよ！」と、頑張りや気配りを評価されると嬉しくなるものです。
また、スタッフ同士でこのような会話がある歯科医院では、スタッフ間の風通しが良く、ストレスを感じにくい環境であることも考えられます。
福利厚生が整備されている
歯科助手として長く勤務する予定であれば、産休・育休制度などの福利厚生がきちんと整備されているか確認しましょう。
歯科医院は女性が多い職場ですが、小さな医院では制度が整っていないことも。求人を探すときは、「産前産後休暇」や「育児休暇」など、福利厚生の条件で検索するのもおすすめです。
また、ただ制度があるだけでなく、実際に休暇取得の実績がある歯科医院の方が、スタッフからの理解も得やすい傾向にあります。求人票に掲載がない場合は、面接などで質問してみましょう。
プライベートとの両立が可能
充実した毎日を送るためには、プライベートとの両立も重要です。
熱心な歯科医院では、歯科助手もセミナーに参加したり、勉強会を行ったりするところがあります。しかし、習い事をしている方や、休日はゆっくり過ごしたい方には息苦しく感じるかもしれません。
また、有給休暇を取得しやすい歯科医院も働きやすい職場といえるでしょう。
旅行やリフレッシュのために有給休暇を取得できると、プライベートと仕事とのメリハリがつき、業務の生産性を高めることにも繋がります。
歯科助手が避けたい歯科医院は？
ここまでは、歯科助手が働きやすい環境について解説しましたが、その一方で歯科助手が避けたい歯科医院も存在します。
働きにくい環境で仕事をするのは、どんな方でもやりにくいものがあると思います。
歯科助手が避けたい歯科医院の見分け方として、以下のポイントを意識してみましょう。
- 規模が小さすぎる
- 歯科助手に禁止行為をさせる
- 常に求人がでている
規模が小さすぎる歯科医院
従業員が10人以下ほどの規模が小さい歯科医院では、人手不足などで歯科助手の業務量が多すぎるケースがあります。
特に、診療アシストと受付業務を兼務する場合、アシストをしている途中でも患者さんの来院に合わせて受付と診察室を往復しなければならないことがあります。
規模の小さな歯科医院で働く場合でも、できればアシストと受付のスタッフが分かれている医院を選ぶようにしましょう。
歯科助手に禁止行為をさせる歯科医院
歯科助手は国家資格を有しない職種のため、患者さんの口腔内を触るなどの医療行為は禁止されています。
しかし小さい歯科医院では、人手不足などの理由から、禁止行為にあたるのでは？といった仕事を任されることもあります。
歯科助手は診療室内に入る場合でも、歯科医師や歯科衛生士の診療補助、器具の準備や片付けなど、診療のアシストが主な仕事です。
歯科助手としての役割をしっかりと任せてくれる歯科医院を選びましょう。
何かトラブルが起きてからでは遅いので、万が一禁止行為を頼まれた場合でも、勇気をもって断る姿勢が大切です。
常に求人がでている歯科医院
歯科医院に限らない話ですが、常に求人がでているということは、採用と退職を繰り返しているということです。
歯科医院に何か問題があったり、求人情報と実際の雇用条件が異なったりすると、採用したスタッフがすぐに退職する可能性はおのずと高まります。
また、院長や歯科衛生士との関係が悪い場合も、歯科助手にとっては働きづらい環境です。
すべての歯科医院にあてはまるとは限りませんが、常に求人がでている歯科医院は特に、条件をしっかりと確認するようにしましょう。
まとめ
今回は、歯科助手が働きやすい歯科医院と、避けるべき医院の特徴について解説をしました。
転職活動をする際には、自分にとって優先したいものをあらかじめ明確にしておくと、避けるべき医院のこともわかりやすいかもしれません。
歯科助手は、患者さんとスタッフの架け橋となる重要なポジションです。歯科助手の仕事をまっとうできるような、働きやすい環境をぜひ探してみてください！
