学会などが認定している認定歯科衛生士制度。
専門性の高い臨床を行ったり、多くの人の前で発表をしたりと、そのような姿に憧れている方も多いと思います。
dStyleでは、いろいろな学会の認定歯科衛生士をご紹介。
ベテランの方から復職した方、新人の方まで、みなさんとってもいい方なので、学会で会ったらぜひお声がけしてみてくださいね。
今回の認定資格FILE
PROFESSIONAL CAREER HISTORY2000年 2014年 2014年 2017年 2018年 2018年 |
DH PROFILE
歯科衛生士歴: 20年
認定衛生士歴: 5年目
休職年数: 0年
Interview
アンチエイジングというと「美」のイメージを強く持っていました。しかし、日本アンチエイジング歯科学会の学術大会や学会主催のセミナーに参加してみると、食や栄養についての講演が多く、その先に健康寿命をのばそうという趣旨の内容が多くありました。
私たち歯科衛生士は、口腔を通して多くの方に健康になっていただくことがミッションです。病気を治すことだけでなく、本当の予防とはこれだ!と思いました。
認定資格を取得するために提出する症例などはないため、はじめは正直たかをくくっていました。しかし、認定研修会後の試験は選択問題ではなく、まっさらな用紙でかなり衝撃的でした。
それぞれの講演からなにを学び、どう活かすかを自分で考えて回答するという、答えがあるようでない内容だったんです。
一緒に参加した同僚も同じように感じたようで、今の自分を試されたような気持ちで帰ったのを今でも鮮明に覚えています。
どんな資格でもそうですが、取得したから絶対的になにかができるということではありません。
認定試験がそうだったように、学んだことを活かし、「今の立場や環境で自分にはなにができるのか」「来院してくださった患者さんにどう貢献できるのか」ということを常に考え、模索していく姿勢が大切だと思います。
認定資格はきっかけにすぎません。
それでも、目の前の患者さんからしたら「〇〇の資格を持っている人」。つまりそれはプロフェッショナルなわけです。
病気を治すだけでなく、健康を増進できる本当の予防「アンチエイジング」な取り組みを一緒にしませんか?
わたしの診療スタイル
私たち歯科衛生士の仕事は、健康教育と自立支援を行うこと。私たちが治してあげているわけではなく、治しているのは患者さん自身なので、目の前の患者さんの治る力、健康になる力を最大化することが重要になります。
そのため、細かなことも見過ごさないよう積極的に患者さんとコミュニケーションをとっています。
また、常に変化しつづける患者さんの生活背景やライフステージに寄り添ったサポートを心がけています。
FAVORITE TOOL
ひとつ目は、白水貿易株式会社のスプラソンP-MAX2です。
チップの種類が豊富で、中でもHY1のチップはメタルが細く柔らかく作られています。また、少ない振動で操作ができるので、患者さんへの負担も最小限に抑えられ、デリケートな部位であっても、ディープスケーリングを行うことができます。
ふたつ目は、株式会社ヨシダのユリーです。
他社のソニックブラシはハンドルが太く、重いものが多いですが、ブラシ専用設計のユリーは、デザインがとてもシンプルでハンドルが細長く、軽いため、把持しやすいです。
また、ブラシチップの角度と長さも他社製品とまったく異なるので、歯冠豊隆にぶつかりやすい最後臼歯遠心や隅角にもアプローチしやすいです。
先にユリーで歯肉縁上プラークを除去してからスケーリングすることで、歯面へのダメージを最小限に抑えられ、時短にもなります。
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日本アンチエイジング歯科学会では、2月に「認定歯科衛生士取得研修会」が開催されます。今回インタビューに答えてくださった、加瀬久美子さんも登壇しますよ!
興味のある方は、ぜひご参加ください!
開催日時:2020年2月2日 9:50〜16:30
開催場所:新東京歯科衛生士学校 6F