皆さん、こんにちは。メディカルアロマスペシャリストの大工原忍です。
今回で4回目のメディカルアロマのお話です。今回は、実際に歯科分野に役立つメディカルアロマのお話をしたいと思います。
前回まではこちら
第1回 メディカルアロマテラピーとは
第2回 メディカルアロマの効能と選び方
第3回 メディカルアロマの特徴と歯科恐怖対策アロマ
歯科分野で役立つアロマ Part1
実際にクリニックに代替療法としてフィトテラピー(植物療法)を取り入れているフランスの歯科医とお話ししましたので、QandA形式でご紹介します。
またその先生は、治療としてのメディカルアロマを取り入れる指導もされています。
Q.実際にどんなことにアロマを取り入れているのか?
A.歯周基本治療、歯肉炎、歯周炎、歯周ポケットのクリーニング、義歯による歯肉の炎症、ほぼすべての歯周病の治療。
治療効果もさることながら、抗生物質を使う量が少なくなった。
特に効果ある方法は、歯の治療と同時に、臓器のドレナージ*にもハーブを用いる方法。香りに抵抗がない上、ホメオパシーとも併用し、患者様は大満足されている。
* フランスでは、春と秋に肝臓・膵臓・腎臓といった臓器の中の添加物や合成医薬品、水銀などの重金属をデトックスして元の機能に戻します。これをドレナージといい、ドレナージアロマもあります。
Q.フランスでの歯科分野でのアロマの普及率はどれくらいなのか?
A.まだまだ一般的ではありませんが、年々講義に参加する歯科医が増えている。
当院では2000年に導入。やり始めたきっかけは、もともとフィトテラピーに興味があったこと。
Q.よく使う精油、ベスト3はなんですか?
A.1位がクローブ、2位がローリエ、3位がラベンダーアングスティフォリア、タイムリナロール、カモミマイルローマン、ミルラ…
100種類以上の精油を使っている。
Q.精油をどう使いますか?
A.原液で塗布する他、ジェルや植物オイル(創傷治癒作用のあるカロフィラムなど)に混ぜて使用する。
ほとんどがオリジナルブレンド。患者の体質に合わせて処方するので、レシピは数限りない。
フランスにおける歯科分野での使い方
その他の使い方も聞いてみました。
精油の効果効能
歯科分野でのブレンド
最後に、メディカルアロマレシピを2つご紹介いたします。歯の痛みレシピなど色々ありますが、今回は歯周病対策に効くメディカルアロマです。
上のブレンドの濃度は、約10%に希釈しています。下のブレンドは原液です。
どちらも抗菌作用があり、免疫を上げ、瘢痕(はんこん)形成に優れた精油を使っています。
歯肉に2から3滴垂らします。2、3週間継続し、様子をみて、1週間間を空けてまた治療します。治療としては慣れを防ぐため、一定期間の後に間をとります。
是非クリニックでもお試し下さい。
歯科に役立つヨーロッパでのメディカルアロマ
第1回 メディカルアロマテラピーとは
第2回 メディカルアロマの効能と選び方
第3回 メディカルアロマの特徴と歯科恐怖対策アロマ
第4回 歯科分野で役立つアロマ Part1
第5回 歯科分野で役立つアロマ Part2
第6回 口内炎の万能薬 ローレル
第7回 細菌性感染症に効くクローブ
第8回 外科処置後の青あざにはヘリクリサム