歯科診療には、数多くの器具を使用しますが、診療器具を置くスペースは限られています。
第4章では、効率よく治療を行う上で重要となる診療用チェアーと準備・片づけについてお伝えしていきます。
STEP1では、歯科医院で必要不可欠なユニットについて、詳しく説明します。
*この記事は2023年5月17日に更新しました
第4章 診療用チェアーと準備・片づけ
STEP1 歯科診療用チェアー
STEP2 歯を削る道具と超音波スケーラー
STEP3 準備
STEP4 後片づけ
1.歯科診療用チェアー
歯科医院で行われる予防と治療は、基本的に歯科診療用チェアー(ユニット)において提供されます。
歯科医院で使用する器具には、鋭利なものや危険なものがたくさんあります。そのためアシストを行う際には、患者さんの安全を第一に考える必要があります。
その次に、術者が効率的に治療できることを考え、術者の動きを先読みして行動する必要があります。
2.メインテーブルとサイドテーブル
治療に必要な器具は、基本的に右側のメインテーブルに、アシストをする上で必要な器具は、左側のサイドテーブルに置きます。
術者が効率的に治療できるように、必要な器具をメインテーブルとサイドテーブルそれぞれに準備しましょう。
3.歯を削る道具
歯を削る道具などは、ユニットに直接取りつけて使用します。
4.スリーウェイシリンジ(3way シリンジ)
スリーウェイシリンジには、次の3通りの使い方があります。
- 水をかける
- 空気(エアー)を吹きかける
- 霧(スプレー)で洗浄する
スリーウェイシリンジは、たいていのユニットの場合、術者側とアシスタント側の両方についています。
5.バキュームと排唾管
タービンやコントラアングルハンドピースは、水を噴出しながら歯を削るため、使用中は患者さんの口腔内に水がたまります。
その水を吸い上げるために、バキュームと排唾管(はいだかん)という二種類の掃除機があります。バキュームと排唾菅はユニットに直接取りつけて使用することができます。
バキューム
治療中に患者さんの口腔内にたまった水を吸いあげる大きな掃除機。ユニットに直接取りつけて使用し、バキュームの操作はアシスト業務の基本になります。
排唾管
治療中に患者さんの口腔内にたまった水を継続的に吸い上げる小さな掃除機。ユニットに直接取りつけて使用します。
6.ライト
アシスタントはユニットのライトを調節し、術者が治療している場所を明るく照らす必要があります。
口腔内で術者が治療している部位のことを「術野(じゅつや)」といいます。
次回は、「歯を削る道具と超音波スケーラー」について解説します。
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第4章 診療用チェアーと準備・片づけ
STEP1 歯科診療用チェアー
STEP2 歯を削る道具と超音波スケーラー
STEP3 準備
STEP4 後片づけ