歯科のお仕事完全マニュアル 第5章 歯科技工とよく使用する材料 STEP3 歯の模型

模型とは、石膏で患者さんの口腔中を再現したもので、たくさんの種類があります。

歯科技工とよく使用する材料 STEP3 歯の模型

STEP3では、基本的な模型の種類について詳しく紹介します。

*この記事は2023年6月29日に更新しました

第5章 歯科技工とよく使用する材料

STEP1 技工物
STEP2 印象採得とバイト
STEP3 歯の模型
STEP4 石膏
STEP5 セメント
STEP6 レジン

1.模型の種類

対合模型

補綴物を作る予定の歯と上下反対側の歯列を対合(たいごう)といい、対合の歯の型をとることを対合印象(たいごういんしょう)といいます。また、対合印象からできあがる模型を、対合模型(たいごうもけい)といいます。

使用する印象材は、アルジネートのみです。

① 対合模型

本模型

補綴物を作る予定の歯の型をとることを本印象といい、本印象からできあがる模型を、本模型(ほんもけい)といいます。

使用する印象材は、アルジネート + 寒天の連合印象、またはシリコンです。

本模型

スタディーモデル

名前の通り、歯科医師が患者さんの口の中の状態をスタディー(研究・診査)するためのモデル(模型)です。基本的に上下の歯の全顎印象をとります。

矯正治療や、難症例の治療計画を立てる際などに使います。

矯正用スタディーモデル
矯正用スタディーモデル
治療計画策定用スタディーモデル
治療計画策定用スタディーモデル

ワックスアップ模型

ワックスアップ模型とは、患者さんの治療後の歯をロウ(ワックス)でシミュレーションした模型です。歯科医師や歯科技工士が治療計画を立て、ゴールを決めるために作製します。

また、審美歯科治療などを検討している患者さんに、治療のビフォー・アフターをイメージしてもらう目的もあります。

ワックスアップ模型

セットアップ模型

矯正歯科治療において、模型の歯を切り分けて、目指すきれいな歯ならびに並びかえた模型のことをいいます。

セットアップ模型

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第5章 歯科技工とよく使用する材料

STEP1 技工物
STEP2 印象採得とバイト
STEP3 歯の模型
STEP4 石膏
STEP5 セメント
STEP6 レジン