模型を作製する際に使用する材料の一つに、石膏(せっこう)があります。
石膏には、普通石膏(ふつうせっこう)、硬石膏(こうせっこう)などさまざまな種類があり、用途によって使い分けている歯科医院がほとんどです。
歯科医院では白色や灰色、黄色などさまざまな色の石膏を見かけることがあるかと思いますが、ここでは白色と黄色の石膏を参考に説明します。
*この記事は2023年7月11日に更新しました
第5章 歯科技工とよく使用する材料
STEP1 技工物
STEP2 印象採得とバイト
STEP3 歯の模型
STEP4 石膏
STEP5 セメント
STEP6 レジン
1.普通石膏と硬石膏の違い
普通石膏と硬石膏の違いは、その石膏を使ってできる模型の硬さと精密さにあると考えれば良いでしょう。硬石膏の方が普通石膏より、硬くて精密な模型ができます。
これらの他に、超硬石膏(ちょうこうせっこう)というさらに硬く、精密な模型が作れる石膏を使用している歯科医院もあります。
作りたい模型が何であるかによって、どの石膏を使用するかが変わってきます。
石膏は粉末と水を混ぜると少しずつ固まります。その性質を生かして印象に石膏を流し込み、模型を作ります。
印象に石膏を盛ることはアシスタントの大切な仕事です。いい加減に石膏を盛ると、いい加減な模型ができあがり、それに合わせたいい加減な補綴物ができてしまいます。その結果、治療の質が下がります。
できあがった補綴物が患者さんの口の中に合わず、作り直さなければいけないなど、患者さんに迷惑がかかることもあります。
そのため、石膏盛りは丁寧に行わなければいけません。
アルジネートと同様に、石膏においても守るべき混水比(こんすいひ)があります。粉末と水の量を正しく測り、適切な混水比で混和しましょう。
姉妹サイト『WHITE CROSS』では、今回学んだ内容について、理解度チェックを行うことができます。ぜひご活用ください♪
第5章 歯科技工とよく使用する材料
STEP1 技工物
STEP2 印象採得とバイト
STEP3 歯の模型
STEP4 石膏
STEP5 セメント
STEP6 レジン