歯科のお仕事完全マニュアル 第6章 予防・治療の知識 STEP4 知覚過敏の治療

う蝕がなくても、歯ブラシの毛先が触れたり、冷たい飲食物や甘いもの、風にあたったりしたときに、一時的に歯が痛むことがあります。この症状を、象牙質知覚過敏(ぞうげしつちかくかびん)といいます。

象牙質知覚過敏には、歯肉が下がっている、ストレス、プラークの付着、歯が実際に削れているなど、さまざまな原因が考えられます。それぞれの原因に合わせた処置が必要であり、さまざまな治療方法があります。

STEP4では、象牙質知覚過敏の治療方法の中でも、代表的なものをご紹介します。

*この記事は2024年1月31日に更新しました

知覚過敏の治療法

1.象牙質知覚過敏の治療方法

象牙質知覚過敏用の薬を塗る

歯の表面からしみている場合は、歯のしみる部分に薬を塗ることにより、象牙質知覚過敏をおさえる治療で、Hys処置(ヒスしょち)Hys処(ヒスしょ)ともいいます。象牙質知覚過敏の薬にはさまざまな種類があります。

歯の表面に薬を塗り、知覚過敏をおさえる
歯の表面に薬を塗り、知覚過敏をおさえる

コーティング剤で保護する

露出した歯根の表面からしみている場合、しみる部分にコーティング剤を塗ることで、刺激が届かないように防御する治療。

露出した歯根にコーティング剤を塗り、知覚過敏をおさえる
露出した歯根にコーティング剤を塗り、知覚過敏をおさえる

CR(シーアール)

歯の削れた部分からしみている場合、削れた部分を、CR(コンポジットレジン)というプラスチックで補って、刺激が届かないように防御する治療。

削れた部分をCRで補って、知覚過敏をおさえる
削れた部分をCRで補って、知覚過敏をおさえる

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第6章 予防・治療の知識

STEP1 予防
STEP2 投薬
STEP3 歯周病の治療
STEP4 知覚過敏の治療
STEP5 小さなう蝕の治療
STEP6 歯の神経をとる治療
STEP7 かぶせ物を作る治療
STEP8 感染根管の治療
STEP9 TeCを作る治療
STEP10 ブリッジを作る治療
STEP11 義歯を作る治療
STEP12 義歯の調整
STEP13 歯を抜く治療
STEP14 小児患者さんの治療
STEP15 その他の治療