歯周病の治療には、さまざまな方法があります。
歯科では、歯肉の見えるところを歯肉縁上(しにくえんじょう)といい、歯肉の見えるところについた歯石を縁上歯石(えんじょうしせき)とよびます。また、歯肉の中を歯肉縁下(しにくえんか)といい、歯肉の中についた歯石を縁下歯石(えんかしせき)とよびます。
第7章では、代表的な歯周病治療とその方法、準備する器具について解説していきます。
STEP1では、歯周病治療のひとつであるスケーリングについて詳しく説明します。
第7章 歯周病の治療
STEP1 スケーリング
STEP2 ルートプレーニング
STEP3 フラップ手術
STEP4 咬合調整と暫間固定
1.スケーリング
スケーリングとは、歯に付着した歯肉縁上および歯肉縁下のプラークや歯石、その他の沈着物を機械的に除去することをいいます。プラークや歯石を除去することで、歯肉の炎症が減少し、健康的な口腔に導くことができます。
スケーリングには、一般的に超音波スケーラーを使用する歯科医院が多いですが、エアスケーラーを使用する場合もあります。また、器械の操作だけでなく、ハンドスケーラーといった手用のスケーラーで細かい歯石を除去することもあります。
スケーリング後は歯面がざらざらしやすいため、最後にはPMTCを行い、歯面を滑沢に仕上げる必要があります。
2.スケーリングの準備
① | 超音波スケーラーまたはエアスケーラー |
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② | スケーラーチップ |
③ | ハンドスケーラー(必要に応じて) |
超音波スケーラーのチップにはさまざまな種類のものがあり、どのチップを使うか術者が選択します。
3.治療の流れとアシスタント
基本的に術者が一人で行えますが、アシスタントスタッフにバキューム操作をしてもらいながらスケーリングを行うこともあります。
アシスタントが行うことは以下の通りです。
- チップや超音波スケーラーの準備
- バキュームやライトの調整
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第7章 歯周病の治療
STEP1 スケーリング
STEP2 ルートプレーニング
STEP3 フラップ手術
STEP4 咬合調整と暫間固定