こんにちは。dStyle編集部のSaitoです。
みなさんは、「デンタルエステ」と聞いてどのようなものを思い浮かべますか?
お口まわりのエステ?ホワイトニングのこと?など、曖昧な方も多いのではないかと思います。
近年、デンタルエステを取り入れる歯科医院は増えていますが、歯科医院によって施術内容や施術方法はさまざまです。
今回は、私が自費のデンタルエステを行っていた経験をもとに、“デンタルエステとは”というところから、詳しく解説していきたいと思います♪
デンタルエステとは?
デンタルエステとは、美容や健康、そしてリラクゼーション効果を目的として、口腔内や口腔周囲を中心に行う施術のことです。治療やメインテナンスのオプションサービスとして、主に歯科衛生士が行います。
近年、ホワイトニングやクリーニングなど「きれいになりたい」という思いで、審美性を求めて歯科医院に来院される患者さんが増加しています。
そこにプラスアルファとして、施術中のリラクゼーション効果が求められるようになり、デンタルエステというものが確立されてきました。
一般的なエステサロンで行うものとは異なり、口腔や口腔周囲筋の専門家である歯科医院だからこそできる医学的根拠にもとづいた施術となります。
デンタルエステの種類
デンタルエステには、さまざまな施術があります。そして歯科医院によって、取り入れ方もさまざまです。
たとえば、PMTCやホワイトニングに組み合わせて1つのコースとして取り入れていたり、歯科医院独自のものを生み出していたりとさまざまですが、今回は一般的によく行われている施術についてご紹介します。
口腔内マッサージ(ガムマッサージ)
歯肉や頬粘膜のマッサージを行う施術。
唾液腺を刺激しながら口腔周辺の筋肉をほぐし、患者さんの心身をリラックスさせることで、だ液の分泌を促します。
リラクゼーション効果だけでなく、小じわや吹き出物などの改善といった美容効果も期待できます。
口腔外マッサージ
表情筋や咀嚼筋などのマッサージを行う施術。
だ液の分泌や血行を促進させるため、歯周病や口臭予防、アンチエイジング効果も期待できます。
リップエステ(リップトリートメント)
その名のとおり、口唇のエステ。クレンジングやマッサージ、パックを行う施術です。
リフレッシュ効果や美容効果が期待できます。
デンタルエステの効果や魅力
歯科医院にとっても、患者さんにとっても、魅力の多いデンタルエステ。
今回は、私が考える3つの魅力についてお伝えします。
① メインテナンスに通ってもらいやすくなる
一般的な治療や、メインテナンスに加えてデンタルエステというオプションがあることで、歯科医院の存在が行かなければいけない場所から行きたい場所に変わります。
そのため、「きれいになるため」「リラックスするため」に行くというように歯科医院に来院しやすい環境を整えることができます。
② 口腔の健康から全身の健康を守ることに繋がる
デンタルエステは、美容やアンチエイジング、リラクゼーション、免疫力の向上などを主な目的としています。
そのため、自律神経のバランスを整えたり、不定愁訴の改善や顎関節症の症状緩和、歯科恐怖症や過呼吸などさまざまな効果が期待できます。
その結果、口腔だけではなく全身の健康まで守ることに繋がります。
③ 歯科衛生士としてのやりがいを感じやすい
デンタルエステは、普段のメインテナンスより患者さんとの距離が近くなります。
そして、リラクゼーション効果が高い施術だからこそ、術者である歯科衛生士の技術が向上すればするほど、高い意識をもった患者さんからの要望にも応えることができます。
歯科衛生士として、患者さんの満足度がアップすることで、よりやりがいを感じられるようになるのではないでしょうか。
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いかがでしたでしょうか。
少しでも、デンタルエステに興味をもっていただけたら嬉しいです。
次回からは、デンタルエステの施術内容について、その効果や施術方法について詳しく解説していきます。
参考資料:北原文子「Dental Aesthetic―エムズ・バージョンアップテキスト デンタルエステで贈る美と健康のプレゼント」『医学情報者』、2015年
森昭「メディカル&デンタルエステ(MDE)とは」『DHstyle』、2013年 1月号