この度、矯正歯科におけるコミュニケーション講座を第6回にわたりお伝えさせて頂く事になりましたClear Smile Academyの松岡登志子と申します。
当医院に多くの患者様に来て頂きたい、そんな願いを皆様はお持ちだと思います。
その為にはどのようにすれば良いのでしょうか。前回につづいて、まず患者様が貴院に相談に来られた動機を考えてみましょう。
前回まではこちら
第1回 矯正歯科必須のコミュニケーション力について
第2回 30分間の初診相談が勝負!
Step2 笑顔が生む効果
接遇の基本は笑顔です。笑顔からはじめの一歩である信頼関係の構築が始まります。
子供の時はいつも笑っていたのに、大人になるにつれて日々の生活の忙しさから、笑うことさえも忘れてしまうことが多くなります。
ある調査によると、子供の時には1日100回以上自然に笑っていたのに、大人になると1日ほとんど笑っていないことに気付かされるそうです。
そのとおりだと思います。インターネットなどの文明改革によって、人々の生活は楽になり、ゆとりもできるはずが、何故かさらに絶え間なく、やらなくてはならないことが毎日降ってくるのですから。
そんな時は、是非もう一度笑顔の大切さについて考えてみましょう。
有名なイギリスの自然科学者、チャールズ・ダーヴィンは
感情を表に出すことによる自由な表現は、その感情を増幅し、その一方、感情をできるだけ表に出さないよう抑制することで、その感情は和らげられる
と言っています。
要するに自分が楽しい時、嬉しいときは感情を表に出すこと、つまり笑顔により、よりその幸せ感が増幅するということです。
これは150年前のお話ですが、実際の笑顔の効果の研究が始まるきっかけでした。
患者様の為、一緒に働いているスタッフの為と思うのではなく、まずご自身の為に笑顔になりましょう。そもそも笑顔になることでどんな効果があるのでしょうか?
口角を上げるだけでも、自然とストレスが軽減され心拍数が落ち着くことで、リラックスした気分になれます。
さらに、脳にα派が出現し、気持ちが前向きになります。また血流が良くなることによって、新陳代謝と同時に免疫機能も高まるのです。
人の為に笑顔になるのでなく、まずご自身の為に。
そしてご自身が自然の笑顔になれたら、それを患者様やスタッフにその素敵な笑顔で接することによって、自然にまた良い効果を波及させていけるのです。
皆様の歯科クリニックに初めて足を運ぶ患者様は、悩みがあっていらっしゃいます。
そこで、先生やスタッフの方に自然の笑顔で迎えられたら、ホッと安心して、心の鍵を開けて話してみようかなと思って頂ける最初のきっかけ作りに繋がるのです。
Be Smile for yourself.
Not only for yourself, but also for your staff and patients.
矯正歯科医院必須のコミュニケーションとは?
第1回 矯正歯科必須のコミュニケーション力について
第2回 30分間の初診相談が勝負!
第3回 笑顔が生む効果
第4回 治療中の患者様とのコミュニケーション①
第5回 治療中の患者様とのコミュニケーション②
第6回 スタッフ間のコミュニケーション