学会などが認定している認定歯科衛生士制度。
専門性の高い臨床を行ったり、多くの人の前で発表をしたりと、そのような姿に憧れている方も多いと思います。
dStyleでは、いろいろな学会の認定歯科衛生士をご紹介。
ベテランの方から復職した方、新人の方まで、みなさんとってもいい方なので、学会で会ったらぜひお声がけしてみてくださいね。
今回の認定資格FILE
PROFESSIONAL CAREER HISTORY2006年 2011年 2013年 |
DH PROFILE
歯科衛生士歴: 13年
インプラント歴: 8年
認定衛生士歴: 6年
休職年数: 0年
Interview
PMTCや力のコントロールで著名な、内山茂先生の歯科医院に見学にうかがったときに、歯科衛生士が咬合をよく診ることの大切さを教えていただききました。
その直後に現在の歯科医院に勤務することになり、院長が日本顎咬合学会の認定医であったことをきっかけに、私も咬合の分野について深く学びたいと思いました。
とにかく試験勉強の日々で大変でした!
認定試験前に、院長が海外の学会に参加するため、歯科医院が1週間休診になったんですね。ほかのスタッフはそれぞれ旅行にでかけたんですが、私は実家でひたすら試験勉強をしていました。笑
試験勉強中は、久々に学生に戻ったような、どこか懐かしい気分もありましたね。
認定事前研修や認定試験はどんなものでしたか?
認定事前研修ではテキストが配布されるのですが、とくに咬合に特化した内容というわけではありませんでした。基本的な歯科知識がすべて網羅されている内容で、覚えることはたくさんありましたね。基礎系の話も多く、歯科衛生士学校で習った内容を思い出しながら取り組みました。
認定試験当日は、試験会場独特の緊張感がありましたが、テキストでしっかり勉強していたので、不安はありませんでした。
専門分野を勉強し、資格として形に残るものなので、患者さんへの説得力が増します。
また、日本顎咬合学会は毎年6月に東京国際フォーラムで全国大会があります。単位取得のためにも参加していますが、咬合の分野だけではなく、ペリオや小児歯科など、幅広い講演を聴くことができるのでとても勉強になります。
志の高い歯科衛生士さんが、全国からたくさん参加されているので、良い刺激にもなります!
認定資格は、患者さんのため以上に自分の財産になります。
資格を取得して終わりではなく、そこから何を学んでいくかは自分次第です。自分自身に学びのきっかけを与えつづけてくれるのも、認定資格のメリットかもしれません。
現在は認定歯科衛生士にもさまざまな分野があります。みなさんもぜひ興味のある分野から挑戦してみてはいかがでしょうか。
わたしの診療スタイル
初診時はもちろん、リコール時も咬合のチェックを必ず行っています。咬頭や犬歯の切端のすり減り具合や骨隆起、頬粘膜圧痕などは、とくに注意して確認しています。
う蝕や歯周炎を気にしている患者さんは多いですが、ご自身の咬合状態を把握している患者さんは少ないのではないでしょうか。そのため、こちらから問題を提示することで、咬合のトラブルが原因となる疾患を未然に防ぐこともできるのではないかと考えています。
FAVORITE TOOL
株式会社ナカニシのVarios Tips 「P26L」「P26R」です。
複屈曲型なので、最後臼歯遠心のスケーリングに適しています。普段よく使用しているG6チップよりも操作がスムーズにできます。
Work Clinic
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