スタッフの多くが集まる朝礼やミーティングって、とても大切ですよね。
d.Styleでは、組織教育や文化形成に朝礼に役立ちそうな小ネタを収集して、解説したものをお届けします。
日々の診療のちょっとしたアクセントとして、有効活用いただけると嬉しいです。
【医科・歯科界①】AIで歯周病やがん発見 東北大、ドコモが共同開発
この記事では、東北大とNTTドコモがAIを活用した口腔内疾患を早期発見する機能の共同開発を始めたことが紹介されています。
スマホで自身の口周りを自撮りすることによって判定できる仕組みで、2020年を目処に実用化を目指しているとのこと。
この記事のポイント
症状が軽いうちに異常を見つけて病気を予防する「未病」という考え方は、日に日に重要性を増しています。歯科にとっても、メインテナンス受診率が上昇傾向にあり、良い風が吹き始めている印象がありますよね。
今回の記事は「患者さんが自分でできる」ということがポイントではないでしょうか。テクノロジーの力によって、今までサービスを提供する側しか行えなかったことが、個人でも行えるようになってきています。
テクノロジーの進化により、サービスを提供する側(今回の場合は歯科医師)のコア業務以外の負荷が減ることは良いことです。
一方で、ただ業務が楽になるということだけではなく、「歯科医師にとって本当のコア業務とは何か?」ということが、ますます浮き彫りになっていきます。
このことについても頭の片隅に入れながら、仕事を進めていく必要がありますね。
【医科・歯科界②】VRが変える医療の未来:依存症治療から老化体験まで、5つの活用法
この記事では、最新のVR(※)活用法が紹介されています。※バーチャルリアリティ(仮想現実)の略
● 薬物依存の回復支援
● ゲームを用いてリハビリのモチベーションアップ
● 立体的で複雑な、手術や授業説明の理解促進
● 医学生の介護体験
また、現在VRは「ゲームに使われるもの」というイメージが強いかもしれませんが、医療関連の可能性を大きく広げるものであると、述べられています。
この記事のポイント
注目したいのは、医学生が介護体験をするためのVR技術です。「we are Alfred(ウィー アー アルフレッド)」というソフトでは、患者の日常を疑似体験できます。
架空の人物であるアルフレッドさん(黄斑変性で聴覚が低下している74歳のアフリカ系アメリカ人男性)の日常を体験できるとのこと。
診察室のシミュレーションを体験できるほか、診断が家族との関係にどう影響するかにも焦点が当てられているようです。
相手の立場に立つ、ということは非常に難しいことですよね。人間は基本的に自分が正しいと思う生き物で、どうしても自分の価値観や先入観にとらわれがちです。
このソフトを使うことにより、極めてリアルに相手の立場に立てるため、より齟齬のないコミュニケーションが取れるのではないでしょうか。
そのうち「スタッフの気持ちがわかる」VRソフトが発売するなんて日がくるかもしれません。
いかがでしたか?来週もお楽しみに!
今週の朝礼に使える小ネタ集