学会などが認定している認定歯科衛生士制度。
専門性の高い臨床を行ったり、多くの人の前で発表をしたりと、そのような姿に憧れている方も多いと思います。
dStyleでは、いろいろな学会の認定衛生士をご紹介。
ベテランの方から復職した方、新人の方まで、みなさんとってもいい方なので、学会であったらぜひお声がけしてみてくださいね。
今回の認定資格FILE
PROFESSIONAL CAREER HISTORY2004年 2010年 2011年 2013年 |
DH PROFILE
歯科衛生士歴: 14年
休職年数: 3年
ペリオ歴: 14年
認定衛生士歴: 9年
Interview
学生の頃に臨床実習先の歯科医院で出会ったある歯科衛生士さんに対して、「すごい!」と思ったのがきっかけです。
その衛生士さんは専用のチェアが配当されており、一日のアポイントがすべて担当患者さんのメインテナンスやSRPで埋まっていたんです。
そんな働き方を目の当たりにし、“自分も患者さんを任せてもらえる衛生士になりたい”と思いました。
その後の就職活動の中で、この話を学校の先生に相談したときに、歯周治療を積極的に行っている当院を紹介され、そのまま就職することになりました。
OHIやSRPによって患者さんの口腔内が改善されることにやりがいを感じ、責任感を持って仕事に取り組んでいます。
学会へ提出する症例の選択に悩みました。
提出する症例の条件は以下のように決まっているため、これをクリアしている症例を見つけることに、いちばん苦労しました。
- 中等度以上の歯周炎でありメインテナンス時には改善がみられる治療がなされている
- 深いポケットを残していない
- 口腔内写真やデンタルなどの資料が揃っている
- 治療経過、メインテナンスの経過において妥協的な部分がない
資料作成には約1ヶ月かかりました。
ただ、私が取得した時期は認定資格の暫定期間であったため、現在より提出する症例数は少なかったです。
学会では、認定歯科衛生士限定の研修や講演会に参加することができます。
ここで得られた知識を活かして臨床経験を積むことで、歯周治療の奥深さを知ることができ、ますます仕事が楽しくなりました。
また、より専門的な衛生士として歯周治療に携わることができるため、認定資格を持っていること自体が、患者さんの不安を取り除くひとつの材料になることもあります。
認定衛生士を目指すのは、ハードルが高いことだと思われがちです。
しかし、普段の臨床での症例を振り返り、さらに専門的な知識や技能を身につける良い機会になります。
また、自分自身のキャリアアップにもつながることでもあると思います。
認定衛生士という強みを持って、これからの歯科界に貢献し、一緒に頑張りましょう。
わたしの診療STYLE
当たり前のことではありますが、患者さんと話をする時はチェアーを起こし、マスクを外して顔と顔を合わせています。
また、声のトーンや表情にも注意しています。
また、施術中は患者さんの表情や緊張などに細かく気を配り、安心してもらえるような声かけをしています。
FAVORITE TOOL
最後臼歯遠心面の歯石を除去する際に、豊隆の強い歯冠であっても歯根部に到達させやすいため、愛用しています。
また、両刃になっており、色々な角度からアクセスできるところもお気に入りです。
Work Clinic
日本臨床歯周病学会認定歯科衛生士についての記事はこちら