話題のNEW歯ブラシも登場!宮本さくらさんが患者さんの心を動かすOHIテクニックを大公開!

パシフィコ横浜では9月29日〜10月1日の3日間、ワールドデンタルショー2023 が開催されました。

新型コロナウイルスの影響で、5年ぶりの開催となったことから、3日間の来場者数はなんと54,494名!大盛況のうちに幕を閉じました。

今回は、そんなワールドデンタルショー最終日のセミナールームを満席にした、株式会社ウエルテック主催『患者さんの心を動かすOHI〜患者さんに合わせた提案、伝わるOHIのポイントとは〜』のセミナーレポートをお届けします♪

満席の会場の様子
満席の会場の様子

臨床現場の歯科衛生士が抱える、OHIについての悩みとは?

今回のセミナーで演者を務めたのは、株式会社DHblossom代表の歯科衛生士 宮本さくらさん。

宮本さんは、全国の歯科医院で院内研修を行ったり、定期的にSRPセミナーを開催したりと、あらゆる場面で大活躍している歯科衛生士です。

歯科衛生士 宮本さくらさん
歯科衛生士 宮本さくらさん

セミナーの冒頭では、院内研修を行う中で、研修先の歯科衛生士からよく聞く悩みについて紹介しました。

  1. 指導する道具がない…
  2. いつも同じことを言ってしまっている…
  3. 口腔内に変化がない…
  4. 時間がない…
歯科衛生士からよく寄せられる悩み
歯科衛生士からよく寄せられる悩み

① については、患者さんに清掃用具を購入してもらうこと自体に気が引けて、口頭のみでの指導になってしまう場合のことを指すとのこと。

他の項目についても、歯科衛生士であれば誰もが一度は悩んだことのある内容ではないでしょうか。

患者さん自身、「砂糖は歯にも体にも良くない」「歯は丁寧に磨かないといけない」ということは理解しているのだと宮本さんはいいます。

しかし、「当たり前のことを伝えるだけの指導」ではあまり効果が得られないため、導き方や伝え方を工夫する必要があると伝えました。

患者さんの印象に残るOHIを行う秘訣とは?

では、患者さんの心に響くOHIとはどのような指導を指すのでしょうか?

宮本さんは、「歯ブラシで何を除去すべきなのか」を意識してもらうこと、すなわち「プラークの意識化」が重要だといいます。

プラークを意識化させる方法としては、まず患者さん自身にプラークが付着している部分や、その付着量を見てもらうことを挙げました。

具体的には、舌側面観を撮影した口腔内写真の重要性や、マイクロスコープの活用方法など、実践的なOHIの方法がいくつも紹介されました。

講演を行う宮本さん
講演を行う宮本さん

そのメインテナンスプログラム、すべて本当に必要?

宮本さんは研修先で、「メインテナンス時間が少ないために染め出しを諦める」という声や、「OHIを行わずにメインテナンスを終えてしまう」という声をよく聞くといいます。

そのときに宮本さんがいつも疑問に思うこと。それは、「メインテナンスやSPTで毎回患者さんに施術していること、それは全部本当に必要なことなのか」ということです。

歯周ポケットやプラーク、歯肉からの出血が認められない部位に対して、超音波スケーリングやPMTCを行っていませんか?

宮本さんは講演中、このように会場に問いかけました。

どの患者さんにも同じ、ルーティン化したようなメインテナンスではなく、患者さん個々のリスク部位に特化した選択的な施術を行う必要があると伝えました。

その後は実際の症例をもとに、宮本さんおすすめの染色液を使用した指導方法を紹介し、見事に患者さんの行動変容を促した一例を供覧しました。

選択的にバイオフィルムを除去するためには、どんな道具を使う?

続いて宮本さんは、メインテナンスでバイオフィルムの除去を行う際に使用する道具や、使用する順番について説明しました。

歯ブラシやフロス、歯間ブラシなどの清掃用具については、患者さんが普段使用しているものと同じものを使うことが重要だと宮本さんはいいます。

そしてそれらの清掃用具で除去できなかったバイオフィルムのみをプロフェッショナルケアで除去していく。それが患者さんの口腔内に対して低侵襲であり、メインテナンスの効率化にも繋がる方法だと伝えました。

低侵襲で効率良く、選択的にバイオフィルムを除去する
低侵襲で効率良く、選択的にバイオフィルムを除去する

モチベーションの低い患者さんにはどうアプローチすべき?

一方で、こちらが熱心にOHIを行っても、磨く意欲のない患者さんにとっては、OHIの時間が無駄になってしまいかねないと宮本さんはいいます。

患者さんの来院が途絶えないためにも、まずはモチベーションを上げることが重要だと語りました。

では、患者さんはどのような指導だとモチベーションが上がるのでしょうか?

宮本さんは、患者さんが知っている一般的な情報ではなくて、個々の患者さんにとって有益な情報を提供する必要があると説明。

宮本さん自身、普段の臨床では、患者さんのことをよく把握し、いろんな角度からボールを投げてみて、何か一つでも心に響いたり、記憶に残ったりすることを持って帰ってもらうよう意識していると語りました。

患者さんには何か一つでも心に響いたり、記憶に残ったりすることを持って帰ってもらう
患者さんには何か一つでも心に響いたり、記憶に残ったりすることを持って帰ってもらう

どんな歯ブラシを使うと効率的にプラークを落とせる?

「歯ブラシは薬の処方と同じ」と宮本さんはいいます。

患者さんにとって最適な歯ブラシを選ぶためには、歯ブラシを処方する歯科衛生士が普段からいろいろな製品を試しておく必要があると伝えました。

そして患者さん自身が「使いやすい!」と感じるもの、「磨いていて気持ちが良いから使い続けたい!」と感じるものを処方することも大切だと語りました。

そこで宮本さんは、ウエルテック株式会社から新たに発売された「コンクール トゥースブラシ」の魅力について紹介。

コンクール トゥースブラシは、現在中国・四国・九州地方でのみ販売されているConCoolシリーズの新しい歯ブラシです。

今後全国展開される予定ではあるものの、早くも販売が待ち遠しいと全国から大きな期待が寄せられています。

ンクール トゥースブラシ
コンクール トゥースブラシ

コンクール トゥースブラシは、ラウンド毛とラウンドテーパード毛が独自のパターンで高密度に植毛されており、「チクチクしない」という嬉しい特徴をもちます。

そのため、薄い歯肉や炎症がある歯肉をもつ患者さんでも、コンクール トゥースブラシであれば、痛みがなく、快適にブラッシングできるとのこと。

また、歯ブラシのトゥとヒール部分、中央ラインにはラウンドテーパード毛、サイド部分にはラウンド毛が配列されているため、歯間部と歯面ともにプラークが除去しやすい構造になっているといいます。

宮本さんがマイクロスコープ下で撮影した歯ブラシの毛先の画像を見ると、美しいラウンド加工が施されていることがよくわかりました。

美しいラウンド加工が施されているコンクール トゥースブラシ
美しいラウンド加工が施されているコンクール トゥースブラシ

さらに、ヘッドの厚みは3.3mm、幅は11mmと薄型コンパクトな歯ブラシであるものの、以下の特徴をもつことから、歯肉を傷つける心配がないとのこと。

  1. 5列植毛で力が分散されやすい
  2. ブラシ1本1本がやわらかく、高密度に植毛されている

ネック部分には適度なカーブがついているため、口蓋側や舌側にもアプローチしやすいと、おすすめの特徴がいくつも挙げられました。

宮本さんいわく、最後臼歯の頬側から遠心面に歯ブラシを回し込むとき、とても操作しやすいと感じたとのこと。

どんな指導においてもただ一つの正解は存在しない」と宮本さんはいいます。

その上で歯科衛生士には、まず患者さんのモチベーションを上げること、そしてその患者さんに適切な清掃用具をプロの目線で選ぶことに注力してもらいたいと投げかけました。

セミナーの最後には、OHIを通して患者さんと歯科衛生士がお互いを知り、「かけがえのない存在」になることは、歯科衛生士の仕事の楽しさややりがいにも繋がるということを伝え、講演を締めくくりました。

***

今回のセミナーでは、立ち見する受講者が続出!

さらに着席している受講者からは終始メモをとる姿がみられ、歯科衛生士からとても多くの人気を集めるセミナーであったことが伺えました。

積極的にたくさんのメモをとる受講者の様子
積極的にたくさんのメモをとる受講者の様子

また、セミナー終了後には、ウエルテックブースで受講者から投げかけられる質問に快く応じていた宮本さん。

歯科衛生士だけでなく、多くの患者さんからも信頼される姿が目に浮かびました。

受講者からのどんな質問にも快く応じる宮本さん
受講者からのどんな質問にも快く応じる宮本さん

宮本さんおすすめのコンクール トゥースブラシ。みなさんもお手に取る機会があれば、ぜひ積極的に試してみてください♪

宮本さくらさんおすすめ!コンクールトゥースブラシの詳細はこちら
宮本さくらさんおすすめ!コンクール トゥースブラシの詳細はこちら