みなさんこんにちは、中原三枝です。
歯科医院には、「就業規則」といった少しかたいものから、「暗黙のルール」とよばれるようなものなど、さまざまなルールがあるかと思います。
みなさんの歯科医院にはどんなルールがありますか?
この連載では、歯科医院ではたらくみなさんが日ごろ守っている院内ルールについて、客観的な視点から考えてみたいと思います。
第4回は、「退職」のルールについて。
みなさんが勤務している歯科医院ではどうかということを考えながら、読みすすめてみてください。
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退職のルールってあったほうがいい?
何年も仕事をしていると、先輩や後輩が辞める時に、いろいろな事情を見たり聞いたりして、何となくそうなのかな?と感じることってありますよね。
しかし退職した人に「あれって実際、どうだったの?」なんて聞くこともできずに、ちょっぴりグレーで不安になることってありませんか?
辞めたいと伝えた後には、こんなことが起きているようです。
院長の変容
毎日の機嫌が悪くなる
他のスタッフに八つ当たりをする
「引き継ぎが終わるまで辞めてもらっては困る」
「担当の患者さんには言わないで」
「結婚で辞めることにしておいて」
遠回しにミーティングに出られないようにする
マニュアルを作れと指示
なにを言っても知らん顔される
まるで、公開処刑のように態度を変える院長に対して、「とても怖くて辞めるなんて口にできません(涙)」と嘆いているスタッフもいました。
自分もあんな風にされるんだ、と思うと不安になりますよね。
また、その反対にこんな辞め方をしたスタッフもいました。
おどろきの退職エピソード
採用後3日目で遅刻、4日目無断欠勤。5日目にLINEで「私には向かない気がしました」と伝えて退職
「引き継ぎのために色々書いてます」と言ったものの、実際の半分以下の情報で退職
「〇〇さんがいる以上私は合わないから私が辞めます」
未婚での妊娠発覚、引き継ぎなしで突然退職
元勤務医の開業とともに「一身上の都合」で3人同時に退職(その後勤務医の医院で働いていた)
初日の朝礼でのスタッフの態度を見て、「こんな医院では働きたくない」とこなくなる
採用が決まった後に見学にきて、辞退する
なんだか、極端な例をあげましたが、どちらも非常識?!
そもそも「常識」ってなんなのでしょう。
やはり、お互いに先々も気持ちよい関係でいられるような「退職のルール」って必要だと思いますが、いかがでしょう。
採用が決まると、「契約」が交わされます。その際同時に、退職の時の約束をしましょう。
そのためにまず医院側は、新人を受け入れる前に新人の気持ちになって、
働きやすい環境とは、どんなことなのか?その環境を作るためにはなにが必要で、誰がどうすればいいのか?を、真剣に考え準備していきましょう。
当たり前のことを当たり前にすること。誰もがわかりやすい環境を作ってください。
また、働く側は人としてのモラルやマナーを考えて行動してください。わからないことは、先輩や周囲の大人に相談をしてみましょう。
誰がどこでどう繋がっているのかわからないのですから、自ら悪いレッテルを貼らないことです。
常に相手のことを考えられる社会人になってください。
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