『嫌われる勇気』のアドラー心理学を歯科医院で活用するWebセミナーが開催

日本でも大ベストセラーとなった『嫌われる勇気(2013年)』で、その名が世に知れ渡ったアドラー心理学

このWebセミナーでは、「アドラー心理学は、歯科をどう変えるのか」を軸に、アドラー心理学に出会い、歯科人生が変わったという小児歯科医の岡崎好秀先生と、アドラー心理学実践の第一人者である岩井俊憲先生が、それぞれの経験や立場から解説。

  • 頑張っているのに、仕事がイマイチ楽しくない
  • クレーマーの患者さんに心が折れそう
  • なぜかスタッフが長続きしない

といった方は、アドラー心理学をうまく使いこなせるようになれば、問題が発生したときにより良い解決策をとることができ、毎日の診療が行いやすくなるかもしれません。

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さらに、このセミナーはお申し込み後、4月20日まで見放題

この機会にぜひ、院内のスタッフみなさんでご活用ください!

アドラー心理学とは?

世界的に有名な心理学者であるフロイト、ユングと並ぶ心理学者といわれているアルフレッド・アドラー。

フロイト、ユングが精神医学の創設者であるのに対し、個人心理学の創始者であるアドラーは、「健常者のための心理学」として、健常者のための教育モデルを打ち立てた心理学者です。

そのため、「アドラー心理学」は、自己啓発や子育て、学校教育やビジネスの場で活用されており、今後は医療の分野での応用が期待されています。

アドラー心理学は健常者のための心理学

「泣きの予防」も歯科の仕事!子どもを笑顔で帰すためのアドラー心理学

一人目の講師は、小児歯科専門の先生でありながら、動物園への往診も行っている岡崎好秀先生。

以前は泣いている子どもを押さえつけて治療し、泣かせたまま帰してしまうことで、大人になって歯医者ぎらいにしてしまう=「こころに借金をして帰す」ような治療をしていたといいます。

そんな中、アドラー心理学に出会い、「こころに貯金をして帰す(笑顔で帰す)」診療へ変わったというお話を、実体験とともに解説しています。

こころに貯金をして帰すと、次きた時に今日よりは泣かない
こころに貯金をして帰すと、次きた時に今日よりは泣かない

小児の患者さんの治療は、どうしても涙の診療になりがちです。

治療を行う側にとって、患者さんが泣いてしまい、困ることがありますよね。

岡崎先生は、そう感じること自体を「患者さんを悪者にしている」といい、患者さんを悪者にするのではなく、味方につけてむし歯や歯周病という悪と一緒に闘うことが重要といいます。

前半では、患者さんとの治療の関係について、

  • スムーズにユニットに上がってもらう方法
  • 麻酔をするときの言葉がけ
  • 治療中に遮られないようにする工夫

など、診療でありがちなシーンを挙げ、アドラー心理学を活かしている部分について解説しました。

おへその上に手があると、治療を遮られづらくなる
おへその上に手があると、治療を遮られづらくなる

後半では、患者さんに定期的にきてもらえるような保健指導について解説。

プラークがつくメカニズムをキッチンのゴミ受けやコップを用いて説明したり、むし歯菌活動を自分の食事に置き換えて説明するなど、相手にわかる言葉やイラストで解説することの重要性をお伝えしました。

小学生にステファンカーブを理解してもらうには「たとえ話」が有効
小学生にステファンカーブを理解してもらうには「たとえ話」が有効

また、岡崎先生は、患者さんを褒める上で使えるアドラー心理学「わたしメッセージ」を紹介。

“〇〇さんが頑張ったので、出血も動揺もなくなりしたよ!”と「あなた目線」で伝えると、患者さんは上から言われているように感じてしまう。

そのため、“〇〇さんは出血も動揺もなくなって、私はとても嬉しいです!”と、「わたし目線」で褒めることが、モチベーション向上のために重要だといいます。

毎日せわしなく診療をしていると、「当たり前」になってしまっていることが、アドラー心理学を活用した考え方により、一瞬で見え方が変わるエピソードをたくさん紹介しました。

患者さんやスタッフ指導に活用できるアドラー心理学のポイント

二人目の講師は、アドラー心理学実践の第一人者の岩井俊憲先生。

38年アドラー心理学に携わり、自身が代表の有限会社ヒューマン・ギルドでは、アドラー心理学を用いてクライアントのカウンセリングを担当。

患者として歯科医院へ通う機会が多かった経験と、普段カスタマー相談窓口の研修を行っている実績から、アドラー心理学を使用して歯科医療が楽しくなるヒントを紹介しています。

前半では、先の講演で紹介された岡崎先生の実体験を、アドラー心理学の視点から分析。

歯科医療に対してどんな切り口を提供できるのかについて解説しました。

岡崎先生のセミナーを「アドラー心理学」に基づいて解説
岡崎先生のセミナーを「アドラー心理学」に基づいて解説

後半は、歯科医院の組織運営において、アドラー心理学が活かせるポイントを解説。

岩井先生は、患者さんだけでなくスタッフに対してもアドラー心理学の「勇気づけ」が活用できるといいます。

中でも、「勇気づけ」で重要となる6つの技術を紹介。

感謝の気持ちを常に伝えることや、「なぜこんなことするの?」という言い方を避け、できていることに目を向けることなど、明日から実践できるポイントが多数紹介されました。

「勇気づけ」で大事な6つの技術
「勇気づけ」の6つの技術

また、前半後半ともに、実際の心理学実験に基づいたエピソードや、アドラー心理学のパターンを用いた指導についてロールプレイ形式での解説も。

患者さんに対して、そしてスタッフに対しても、日頃の接し方を見直すきっかけとなりそうです。

歯科のお悩みをアドラー心理学で解決!一問一答コーナー

講演の最後は、岩井先生による一問一答。事前に寄せられた質問に対して、アドラー心理学に基づいた考察を解説しました。

質問内容は、「院長はなんでもできるから緊張してしまう」「理想のリーダーとは?」など、歯科で働く人であれば誰もが共感できる質問が多く寄せられていました。

事前に寄せられた質問
事前に寄せられた質問

セミナーでは、岡崎先生の実体験や岩井先生のロールプレイ、一問一答など、歯科で働く人であれば誰もが共感できるエピソードや、ハッとする内容が盛り込まれています。

岩井先生は、“アドラー心理学を身につけることで、自立心が身につき、物事がシンプルに受け止められ、生き方が楽になる”といいます。

これは、歯科医院で働く上だけではなく、人生において重要になるのではないでしょうか。

新しい気づきや学びなど、明日からすぐにでも取り入れることができる内容もたくさんありますので、ぜひ試聴してみてくださいね!

お申し込みはこちら
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お申し込み後は、4月20日まで見放題。

繰り返し復習したり、院内のスタッフさんと一緒に観たり、ぜひご活用ください♪