歯科衛生士 臨床実習生としての良き振る舞い vol.3〜日誌編〜

こんにちは、歯科衛生士の森です。

歯科衛生士学校に通う学生のみなさん、いつから就職活動をはじめますか?

こちらの記事(歯科事務長に聞いた、成功する新卒歯科衛生士の就職活動の進め方)で「新卒歯科衛生士は就職活動をはじめる時期が遅い!」と指摘がありましたが、本当はみなさんも「早く就職先を決めたい!」というのがホンネだと思います。

では、早めに就職先を決めるには、どうすればいいのでしょうか?

この記事では歯科衛生士学生さんが就活する上での疑問を、6回に渡って解決していきます。

歯科衛生士 臨床実習生としての良き振る舞い

早く決まりやすい就職先は、臨床実習先

臨床実習の際に、よいパフォーマンスをすると、実習先の院長先生やスタッフさんから「うちに就職しませんか?」と声をかけてもらえる、ということがよくありますよね。

衛生士学校としても、臨床実習先に学生が就職するというのはとても理想的な形です。

そのため、できるだけ早く就職先を決めたい学生さんには「臨床実習先で良い評価を受けて、その歯科医院や病院に就職する」ということをおすすめします。

実際に臨床実習生の指導担当をしていた経験をもとに、詳しく解説していきます♪

実習日誌で誤字脱字、名称の省略はNG!かならず正式名称で記入を

「コントラ」「根治」「Hys」など。

院内では多くの専門用語が飛びかっており、器具の名前や処置名、病名などを省略して呼ぶことが多いです。

歯科医院での勤務経験があると、そういった呼び方に慣れている学生さんも多いのではないでしょうか。

普段の会話の中で使用する分には問題ありませんが、実習日誌に記載する場合は、すべて正式名称で記入しなければいけません

先ほどの例でいうと「コントラアングルハンドピース」「感染根管治療」「象牙質知覚過敏症」というのが正式名称です。

また、漢字の間違いや、汚くて読めない字なども、評価を下げる原因のひとつになります。

担当医や担当衛生士の名前を間違えるなんてもってのほかですが、専門用語の誤りもよくあるミスなので気をつけてください。
自信がなければ、実習先のスタッフに確認しましょう。

とくに、カタカナの「ツ」と「シ」、「ソ」と「ン」などは、どちらか分かりにくい書き方をする学生さんもいます。正しい書き方で丁寧に文字を書くようにしてくださいね。
これは単に実習の評価だけでなく、資格をとった後も医療過誤を防ぐ大事な習慣になります!

正しい書き方で丁寧に文字を書くように

とにかく細かいところまで観察する

歯科医院で行う処置は細かい作業が多いですが、その一つひとつの動きに意味があります。

ちょっとしたエアブローやバキュームの操作にも、さまざまな目的があります。

今の操作はどういった目的で行っているのか、といった部分に注意しながら見学していると、おのずと質問したいことが出てくると思います。

アシスタントの器具の受け渡し方や、どういったことに注意しているかなども注目するポイントです。

こういったことを細かく記入できると、とてもよい実習日誌が書けます。

臨床実習先のスタッフに質問されて答えられなかったことや、実習中にわからなかったことは、研究事項として実習日誌に記載するのもいいでしょう。

専門学生時代の臨床実習日誌

より良い実習日誌を書くには、見学するポジションが大事!

実習日誌に細かい内容まで書こうと思うと、口腔内をよく観察できる場所で見学する必要があります。

先生や歯科衛生士さん、歯科助手さんの邪魔にならないところで、積極的に近づいて見学してみましょう。

近づきすぎ!と怒られても、評価が下がることはおそらくないかと思います。怒られるかもしれないと思って消極的な行動をしている方が評価としては下がるでしょう。

口腔内を見たい!何をしているか理解したい!と思っていることをアピールできると好印象です。


良い実習日誌を書くには、かなりの時間がかかります。

しかし、緊張しておとなしく、技術力が低い実習生さんでも、実習日誌の完成度が高いと、スタッフからの見る目が変わります。

やる気のある子を育てたい!と思っている歯科衛生士さんも多いと思うので、初日から現場でよいパフォーマンスができる自信がない学生さんは、まず実習日誌でやる気を見せましょう。

このシリーズでは、臨床実習生としての良き振る舞いについて3回に渡り解説してきました。

次回は、どういった就職先が自分には向いているのか、歯科衛生士学生さんの就活にまつわる疑問について解説していきます!

新人歯科衛生士の就活は臨床実習からはじまっている?!

歯科衛生士 臨床実習生としての良き振る舞い vol.1〜態度編〜
歯科衛生士 臨床実習生としての良き振る舞い vol.2〜技術編〜
歯科衛生士 臨床実習生としての良き振る舞い vol.3〜日誌編〜