お気に入りを見つけよう!おすすめ歯科BOOK5選 保護者編

こんにちは。歯科衛生士の岡崎と申します。

緊急事態宣言は解除されましたが、引き続き“おうち時間”が注目されています。

その中で、わたしがおすすめする過ごし方のひとつが読書です。

歯に関する書籍は、専門書ではなくても意外とたくさんあります。

ぜひこの機会に、お気に入りの絵本や本を見つけてみてはいかがでしょうか♪

保護者へのおすすめ歯科BOOK5選

この連載では、ライフステージ別におすすめの絵本や本をご紹介します。

今回は、保護者や保育関係者などにおすすめの本です。

保護者の方へお子さんのブラッシング方法や食育指導を行う際に、ぜひ参考にしてみてください。

医療系の本は読みにくいイメージがありますが、歯科医療従事者でなくとも分かりやすく、保護者がよく疑問や不安を抱く内容に答えてくれるような本もあります。

今回もたくさんある本の中から、おすすめの5つの本をピックアップしました!

1.お口の育て方(光文社)

この本は、これから子育てをはじめる方へおすすめの本です。

著者は、患者の約半数が矯正治療を行っている歯科医院の院長。現在は歯科医院だけではなく、食育やアレルギー問題へアプローチを行う複合施設を設立するなど、活躍の場を広げています。

“お口の育て方”というタイトル通り、子どもの正しい噛み合わせと歯並びをつくるために必要な習慣を積み重ねるコツが満載です。

乳児期、幼児期のお口の中は外部からの影響をとても受けやすく、生活習慣の乱れなどによって正しい噛み合わせ、歯並びを損なってしまう可能性があります。

この本にはそのようなリスクを回避するための乳幼児期の食べさせ方や飲ませ方、寝かせ方など、シンプルかつすぐに実行に移せるような生活の知恵が散りばめられています。

また、自宅で改善できる症状とその改善策なども記載されており、はじめての子育てに不安を抱える保護者への支えとなる一冊だと思います。

お口の育て方
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出版社:光文社
発売日:2017.10.17
著者:竹内敬輔

2.子どもの歯と口のトラブルQ&A(医学情報社)

むし歯は親から子にうつりますか?

全ページカラーで、絵や写真、グラフ、図が多く使用されており視覚的にも分かりやすいです。また、予備知識となるコラムもあります。

実際に歯科医院で直接先生に聞きにくいような内容も、この本にまとめられているかもしれません。歯科医療従事者の立場としても、そこに気がつくためにも一度目を通していただきたい本です。

保護者や保育関係者が抱える不安を取り除く手助けをし、歯科医療従事者にとっても勉強になる素敵な一冊です。

子どもの歯と口のトラブルQ&A
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出版社:医学情報社
発売日:2015.3.1
著者:井上美津子

3.子どもの歯と口のケガ(言叢社)

子どもの歯となると、ついむし歯にばかり気を取られがちですが、歯と口の外傷も多い時期です。特に2歳前後、8歳前後の子どもは好発年齢として知られています。

たとえば子どもがケガをした時、出血と疼痛がともなうため、子どもの泣き声とともにパニックになりやすいですが、あらかじめ知識があれば落ち着いた対応が可能です。

この本は医学的な知識も簡略化して説明しているため、より詳しい情報が得られます。

子どもに突然起きる歯と口の外傷への応急処置の方法や、歯科医院来院後に行われる検査、治療方法が載っているので、いざという時の知識が得られるでしょう。

また、家庭や学校で起きた実例があり、より親身に考えやすいのもポイントです。

もしもの時に備えるための知識と知恵が詰まっている一冊です。

子どもの歯と口のケガ
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出版社:言叢社
発売日:2017.12.13
著者:宮新美智世

4.家族みんなで始める、続ける 歯と口の健康づくり基本120(扶桑社)

乳児期から高齢者、ペットまでの歯と口の基本知識やトラブル、毎日のケア方法が紹介されています。

歯の構造から混合歯列期の説明、唾液についてなどイラストやグラフで分かりやすく説明されており、読みやすいのも特徴です。

ケアの方法としては、歯みがきの仕方のポイントはもちろん、普段の何気ない生活の中で見落としがちな歯磨剤の成分や歯ブラシの形状の違いなどについても情報満載で、すぐに行動しやすい内容ばかりでした。

また、入れ歯の基礎知識や35個におよぶライフステージ別の歯の健康を守るおいしいレシピ、ホワイトニング、矯正や審美のお話など多くの分野について書かれています。さらには、ペットのオーラルケアまでも。

どの分野についても分かりやすく、エビデンスに基づいて解説されているので、この本を読み終えた頃には歯科への興味関心が高まっていると思います。

一生続いていくオーラルケアの大切さを再認識でき、歯と口の健康づくりをマスターできてしまうような一冊です。

歯と口の健康づくり基本120―家族みんなで始める、続ける
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出版社:扶桑社
発売日:2012.2.24
発行人:ライオン快適生活研究所

5.みんなのための家庭の歯学(西村書店)

前半は、胎児期から老年期までの歯と口に起こりうる変化やリスク、それに対する予防方法。

後半は、むし歯や外傷、顎変位症、親知らず、歯周病、矯正治療など歯科に関する疾患や治療方法について。

そして最後に、歯と身体を守るための食事のポイントやブラッシング方法、補助用具の使用方法についてまとめられています。

すべてのライフステージにおける基本情報や、主な歯科疾患についての知識が載っているので、一生使える本として一冊持っておくといいかもしれません。

口腔内写真やレントゲン写真が多いので、どのような状態がむし歯で脱灰なのか、正しい歯並びはどのようなものかなど保護者にとっても理解しやすいものとなっています。

治療説明を受けるための予備知識となる情報も多いので、分からないことだらけの保護者にとって安心して歯科医院に行けるきっかけにもなるかもしれません。

みんなのための家庭の歯学
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発行所:西村書店
発売日:2010.5.1
著者:青木博之

最後に

気になる本はありましたか?

今回は、医療系の本はなかなか手に取りにくいという方にもおすすめの分かりやすい本を選ばせていただきました。

今週は11月8日、1(い)1(い)8(歯)の日がありましたね。

自分や家族の歯と口の健康について、改めて考えるきっかけとなれば嬉しいです。