認定歯科衛生士FILE #7『日本顕微鏡歯科学会』上田こころさん

学会などが認定している認定歯科衛生士制度。

専門性の高い臨床を行ったり、多くの人の前で発表をしたりと、そのような姿に憧れている方も多いと思います。

dStyleでは、いろいろな学会の認定歯科衛生士をご紹介。
ベテランの方から復職した方、新人の方まで、みなさんとってもいい方なので、学会で会ったらぜひお声がけしてみてくださいね。

今回の認定資格FILE

今回の認定資格FILE

PROFESSIONAL CAREER HISTORY

2001年
群馬県高等歯科衛生士学院卒業

2002年
群馬県内歯科医院勤務

2004年
医療法人こたけ会武井歯科クリニック勤務 マイクロスコープと出会う

2015年
日本顕微鏡歯科学会認定歯科衛生士資格取得

DH PROFILE

歯科衛生士歴:   16年
マイクロ歴:     12年
認定歯科衛生士歴: 4年
休職年数:      なし

Interview

マイクロスコープを始めたきっかけは?

専門学校を卒業したばかりで、まだ臨床経験が浅かったとき、自分は適切な歯周治療ができているのかと不安でした。

そんな私を見た院長が「それなら、自分の目で見てみればいいではないか」と一言。

そして、はじめてマイクロスコープをのぞいてみたとき、根面を傷つけていないか、歯石を取り残していないかといったことは、自分の目で見えていないから不安になるのだと感じました。

それがマイクロスコープを使い始めたきっかけですね。

マイクロスコープの魅力とは?

「見える」ということ。
術者が見たことを録画し、絵や言葉だけではない、患者さん自身の映像で説明ができるということです。

患者さんに録画した映像を見せて説明する様子
患者さんに録画した映像を見せて説明する様子
認定資格をとるまでは大変でしたか?

録画は常日頃からやっていたので、症例集めには困りませんでした。
ただ、私はとても機械オンチなので、編集作業に慣れるまでは、思った以上に大変でした。

練習方法を教えてください

顎模型で、と言いたいところですが、実際の口腔内には舌や唾液など、作業をしにくくなる因子がたくさんあります。

やはりスタッフ間での相互実習でヘッドレストや顔の向き、自分自身のポジショニングなどを確認するのがいちばんの近道だと思います。

今後の目標は?

マイクロスコープも大切ですが、歯科衛生士には他にもたくさん業務があります。

歯科だけではなくいろいろな領域を勉強し、総合的に患者さんをみられる衛生士になりたいと思っています。

わたしの診療STYLE

ミラーテクニック型歯科衛生士:自らの体勢やマイクロスコープの位置をその都度大きく変えるのではなく、ミラーテクニックを駆使して口腔内の確認や処置を行う衛生士のことです。
マイクロスコープを使う衛生士にとっては時間のロスを最小限にできる方法。

また、必ずしもすべての作業にマイクロスコープだけを使うのではなく、ルーペも併用しています。

ミラーテクニックを駆使する様子
ミラーテクニックを駆使する様子

FAVORITE TOOL

ローダー社のフロントサーフェイスミラーです。
反射率が高いミラーを使用することで、術者も録画した際の画像もより鮮明になります。

柄の部分とミラーとの間が二股に分かれているチークリトラクターのおかげで、口角や頬粘膜のきつい患者さんに圧排しながら治療を行う際、2点で支えることができ、圧排したときの痛みを軽減することができます。

ローダー社のフロントサーフェイスミラー
ローダー社のフロントサーフェイスミラー

Work Clinic

武井歯科クリニック 公式HPへ
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