歯科衛生士が憧れる歯科衛生士が、普段から行っている“先手ケア”とは?〜Case.1 丸橋理沙さんの場合〜

歯科衛生士が関わる業務は、歯周病やう蝕予防に関わるものが多く、歯科医院では患者さんに対しても、日常的に予防の重要性を伝えています。

「悪くなったら治療する」「歯が痛くなってから歯科医院に行く」といった後手後手の治療ではなく、「悪いところがないか確認してもらう」「良い状態をキープするために行く」といった“先手ケア”の必要性を痛感している歯科衛生士は多いはず。

今回dStyleでは、「歯科衛生士が憧れる歯科衛生士」にインタビューを行い、プロフェッショナルが実際に行っている“先手ケア”について赤裸々に語っていただきました。

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今回インタビューに応じていただいたのは、フリーランス歯科衛生士として、日本だけでなく世界でも大活躍する丸橋理沙さん

丸橋さんはセミナー講師やスタッフ教育だけでなく、Lisa visible association株式会社の代表取締役として、スタディーグループ『TeamGLWB』の運営や、セミナー講師の育成にも力を注いでおり、多くの歯科衛生士が憧れる歯科衛生士の一人です。

そんな丸橋さんが日常的に行っているケアとは、一体どんなものなのでしょうか?ぜひみなさんも参考にしてみてくださいね♪

歯科衛生士が憧れる歯科衛生士が、普段から行っている“先手ケア”とは?〜Case.1 丸橋理沙さんの場合〜

Case.1 フリーランス歯科衛生士 丸橋理沙さんの場合

丸橋さんが日常的に行っている“先手ケア“はなんですか?

私は自分一人で仕事をしているので、仕事のアポイントをキャンセルするといったことがないよう、「健康」というものにはすごく気を遣っています。

家ではグルテンフリーの食事を摂るようにしていたり、月1回はボディケアや美容室に行ったりして、自分を癒す時間を作っています。

あと、自分の口腔内のメインテナンスは自分で行っています。パウダークリーニングを行って、歯面のバイオフィルムや歯石を除去して、良い状態をキープできるようにしています。

ジムに通ったり、定期的に人間ドッグを受けたりもして、自己管理は徹底していますよ!

その“先手ケア“をはじめたきっかけや理由は?

私、20代の方が体調を崩しやすかったんですよね。

フリーランスとして活動しはじめた頃、すごいじんましんが出たり、ある仕事のときだけ体調が悪くなったりすることがあったんです。

そのときに自分の体力の低さを感じ、運動しようと思って、まずはジムに通い出しました。

そうやって過ごしているうちに、食事もすごく大切ということを感じ、とくに30代からは食事に気を遣うようになりました。

外食するときはどんなお料理も楽しみますが、家では完全にグルテンフリーの生活になりました。

調味料などはすべて小麦が入っていないものに変え、ご飯も白米ではなく「もち麦玄米」を食べています。

そうやって運動や食事に気を遣うようになってからは、すごく健康になったと感じていて、ずっと元気に過ごせている実感がありますね。

フリーランスとして働いていると、一週間のスケジュールが週によってまったく異なり、毎日仕事で向かう場所が変わってきます。移動時間も多いので、帰宅する時間もまちまちです。

そういった環境の中で健康であり続けようと思うと、やはり自分で自分をコントロールすることはとても大切だと感じます。

でもこれはフリーランスの私だからというわけではなく、どんな人であってもその人の代わりって絶対にいないので、すべての人において自己管理は必要なのだと思います。

私自身、コロナ禍になってから時間の使い方をすごく考えるようになりました。

夜ご飯を食べた後は、できるだけ仕事をしないようにして、しっかりとON・OFFの切り替えをするようになりました。

コロナ前だと、一ヶ月で休みが二日しかないことがあったので、さすがにしんどいと感じることもあったんです。

いまは週一日か二日は休みをとるようにしているので、リフレッシュできる機会が増えて良かったなと感じます。

若いときとは違って、ちょっとした不調を感じたら無理をせずに、自分の体を気遣ってあげられるようになりましたね。

口腔内のケアも一緒ですよね!「何か起きてから」ケアするのではなく、「何か起こる前に」ケアする方が、体にとってもお財布にもやさしいので、そういう意味でも“先手ケア”って本当に大切だと思います。

口腔に関する“先手ケア“について、患者さんにどんなことをお話ししますか?

私の患者さんには、すでに重度な歯周病に罹患してしまっている方が多いのですが、紹介でメインテナンスを担当する方の場合は、年齢やライフステージによって指導する内容を変えています。

たとえば20代で結婚を考えている方であれば、妊婦検診のことや、母親の口腔内をきれいに保つことの大切さを啓発することが多いですね。

他にも研修先で小児の患者さんを担当する際は、「歯科に来院することがいやにならないでほしい」という思いから、本人に直接たくさんのことを指導しないようにしています。

本人には簡単に歯ブラシの動かし方を指導する程度で、その分保護者の方にしっかり指導し、永久歯が萌出するタイミングや、その時期のケアの重要性を伝えています

「歯の生え変わり」という口腔にとって非常に重要な時期に、保護者が子どもにどれだけ目を向けてあげられるかということはキーポイントになると思うので、そこに対する保護者の意識は変えていきたいですね。

歯周病に関して言えば、ひと昔前に比べると、国民全体の口腔に対する意識が上がってきたおかげで、20代の歯周病罹患率って低くなったんじゃないかなと感じます。

ただ、やはり30代後半〜40代以上という年代になると罹患率も高くなるので、その前の年代からアプローチしていく必要性を感じています。

いま歯周病に罹患していない患者さんであっても、私たちが「口腔内に疾患がないかを確認すること」と、「疾患が起きないようにはどうするべきかという情報を提供すること」を行うために通ってもらう。

そういった「メインテナンスの意義」についてはきちんと説明しています。

丸橋さんが、いま臨床で活躍する歯科衛生士に目指してもらいたい姿とは?

現在、私は歯科衛生士としては18年目で、フリーランスとして独立してからは13年目を迎えました。

少し前までは歯科衛生士の方々に「技術を身につけてもらうこと」に集中して取り組んできました。

しかし、人としてのコミュニケーション能力を高めることができなければ、多くの患者さんを診ることはむずかしいということにも気づきました。

私たちがいくら良い情報や技術をもってても、患者さんに来院してもらえなければ、何も提供することができないんです。

メインテナンス期間を3ヶ月後に設定する理由を、きちんと説明できるかできないかで、患者さんに「次も来院したい」と思ってもらえるかどうかって変わってくると思うんですよね。

歯科の勉強ももちろん大事ですが、「どうすれば患者さんをゴールに導けるか」「どうすれば患者さんに来院し続けてもらえるか」。そういったことも学ぶ姿勢を身につけてほしいなと思います。

そして自分一人で診れる患者さんの数は限られてるので、自分が先輩という立場になったときは、後輩にも同じスキルを与えられるように努めてもらいたいですね。

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多くの歯科衛生士が憧れる、丸橋理沙さん。

国内外問わず、幅広く大活躍している丸橋さんが話すからこそ、多くの歯科衛生士に刺さる内容がたくさんあったのではないでしょうか。

歯科における知識や技術を身につけるだけでなく、歯科衛生士として、人として、患者さんから「ついていきたい!」と思ってもらえるような存在になれるよう努めていきたいですね。

丸橋さんの普段の仕事内容や活動を知りたい方は、Instagramのアカウントも併せてチェックしてみてください♪

丸橋理沙さんのInstagramアカウントはこちら
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編集部おすすめ!“先手ケア”にぴったりな新製品とは?

花王株式会社(以下、花王)は4月1日、ハグキと歯の未来リスクケアを考えたオーラルケア製品として『ピュオーラ36500(ピュオーラサンロクゴマルマル)』を発売しました。

花王株式会社の新製品『ピュオーラ36500』
花王株式会社の新製品『ピュオーラ36500』

ピュオーラ36500は、未来のリスクをケアするといったことを意味する「先手ケア」をコンセプトに、患者さんが自身のハグキや歯の未来を考え、自ら“やりたくなる”ケアを目指すために開発された製品。

ピュオーラ36500シリーズには「マルチケアペーストハミガキ」と、「ハグキ高密着クリームハミガキ」の二種類があります。

今回は、シリーズの中でもプレミアム処方でねっとりしたクリームが特長の、よりハグキの抵抗性を高めるとされている「ハグキ高密着クリームハミガキ」の魅力についてご紹介します♪

ピュオーラ36500シリーズ
ピュオーラ36500シリーズ

1. ブラッシングの度にハグキと歯を強くする、4種の薬用成分配合

ピュオーラ36500 ハグキ高密着クリームハミガキには、以下の4つの薬用成分が含まれています。

  1. βグリチルレチン酸(BGA)…ハグキの抵抗力を高める
  2. ビタミンE…ハグキ細胞を活性化
  3. 高濃度フッ素<1,450ppm>…歯の抵抗力を高める
  4. CPC…原因菌を殺菌
ハグキ高密着クリームハミガキに含まれる薬用成分
ハグキ高密着クリームハミガキに含まれる薬用成分

歯周病にもう蝕にも有効な成分が含まれているため、あらゆる患者さんにおすすめできるところが嬉しいポイントです。

また、研磨剤無配合であることから、ブラッシング圧が強い患者さんや歯肉退縮のリスクをもつ方には、ぜひ使っていただきたい製品です!

2.クリームがハグキに高密着!マッサージにもぴったりなテクスチャー

4つの魅力的な成分に加え、クリーム自体のハグキへの吸着量は、従来品と比較すると約2倍(ピュオーラRc1との比較)。

花王独自の技術によって、クリームがハグキにしっかりと密着することで、薬用成分がハグキまで届くような工夫がほどこされています。

花王のスキンケア技術を応用したクリーム
花王のスキンケア技術を応用したクリーム

初めてハグキ高密着クリームハミガキを使用したときは正直、今までにない歯磨剤の触感にとても驚きました…!

しかしブラッシングしていると、クリームが歯面にしっかりと密着している感覚や、研磨剤が入っていないのに歯面がツルっとする感覚を感じることができたため、いつのまにか使うのが楽しみになってしまっていました。

この感覚は使った人にしかわからない、これまでにまったくない新感覚の歯磨剤です!

これまでにない新感覚のクリームハミガキ
これまでにない新感覚のクリームハミガキ

3.欲しい量だけ出せるエアレス構造のポンプ式。最後まで軽い力で絞り切れる!

新感覚なのは歯磨剤のテクスチャーだけではありません。

これまでの歯磨剤はペーストタイプのものが多く、基本的にチューブタイプの容器で販売されていることがほとんどでした。

しかしこのハグキ高密着クリームハミガキは、ポンプ式の容器で、エアレス構造になっているため、軽い力で最後まで無駄なく使い切ることができます。

欲しい量だけを適量出せる、ポンプ式の容器にも注目!
欲しい量だけを適量出せる、ポンプ式の容器にも注目!

また、使い終わったら「つけかえ用」のパックに交換して、ボトル自体はずっと使用できるというエコな一面も。チューブタイプの容器に比べると、廃棄プラスチック量と廃棄時のCO2排出量を約38%削減する※2ことができるといいます。

歯磨剤を最後まで絞り切るストレスがゼロ!
歯磨剤のチューブを最後まで絞り切るストレスがゼロ!

いまの時代に沿ったサステナブルな配慮がされていることも、好感がもてるポイントの一つですね♪

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今回ご紹介した『ピュオーラ36500』は、市販品でもしっかり効果が期待できる新製品の歯磨剤です。

メインテナンス期間中、歯科医院に歯磨剤を買いに来れない患者さんや、いつも市販品を購入している方には、ぜひおすすめしてみてはいかがでしょうか。

これまでの歯磨剤とはまったく違った使用感を体験することができるので、ぜひ歯科衛生士のみなさんも一度お試しくださいね♪