歯科衛生士のみなさんは、いつも患者さんのセルフケア用品をどのように選んでいますか?
歯科衛生士として働いていると、歯ブラシや歯間ブラシ、フロスといった清掃用具だけでなく、歯磨剤や洗口剤などを患者さんにおすすめする機会も多いかと思います。
今回は、あらゆる患者さんにおすすめできる、ウエルテックの「ジェルコートF」の活用方法を3つご紹介します♪
ジェルコートFの詳細はこちら
1.歯磨剤として使用する
一つ目は、ストレートに歯磨剤として使用する方法です。
ジェルコートFには950ppmのフッ化ナトリウムに加え、塩酸クロルヘキシジン、β-グリチルレチン酸といった薬用成分が含まれているため、う蝕と歯周病のどちらにも効果的に働きかけてくれます。
CPCやIPMPといった殺菌成分が含まれている歯磨剤はよく見かけるかと思いますが、塩酸クロルヘキシジンを含む歯磨剤はまだ多くありません。
歯周病の患者さんにクロルヘキシジン含有洗口剤をおすすめしたいと思っても、「洗口剤が苦手」「毎日使用するのが面倒」と感じる患者さんがいる場合もあります。
そういった場合でもジェルコートFを使用していれば、フッ化ナトリウムで歯質の強化を図りながら、塩酸クロルヘキシジンやβ-グリチルレチン酸によって歯周病予防も同時に行うことが可能です。
“う蝕と歯周病のどちらも予防したいけど、セルフケア用品はできるだけ数を少なくシンプルにしたい!”という患者さんにはおすすめの製品です。
2.歯間部の根面う蝕を予防する
二つ目は、ジェルコートFを歯間ブラシにつけて歯間部清掃を行う方法です。
歯周病や高齢の患者さんの場合、歯槽骨が吸収した影響で歯間空隙が大きくなってしまい、歯間ブラシの使用が欠かせない方が多くいます。
しかし、セメント質が露出すると根面う蝕に罹患しやすくなるため、歯周治療を終えた後のメインテナンスで根面う蝕を発見するという苦い経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。
また、糖尿病を患っている場合、歯肉溝滲出液にも糖分が含まれているため、根面う蝕のリスクはさらに上がります。
そういった根面う蝕のリスクが高い患者さんには、ジェルコートFを歯間ブラシにつけて歯間部清掃を行ってもらうと、フッ化ナトリウムの働きによって歯間部の歯質強化を図れます。
歯ブラシにフッ化物含有歯磨剤をつけて磨くだけでは、薬用成分をすべての歯間部に行き渡らせることはむずかしいと考えられるため、歯肉退縮が進んでいる患者さんには、ぜひ歯間ブラシにもつけて使用してもらってください。
「Mサイズ以上の歯間ブラシが入り、う蝕リスクが高い患者さんにはおすすめする」など、歯科医院の中で決まりごとを作るのも良いかもしれませんね♪
メインテナンスで患者さんの口腔内に歯間ブラシを通す時も、ジェルコートFをつけて清掃すると挿入しやすくなり、患者さんにも爽快感を感じてもらえるのでおすすめです!
3.セルフケアとしてのフッ化物塗布
最後の活用方法は、セルフケアとして自宅でフッ化物塗布を行ってもらう方法です。
ジェルコートFは発泡剤や研磨剤が配合されていないため、長時間口腔内に留めていても悪影響がほとんどないと考えられます。
また、刺激が少ない味で、舌がピリピリするようなこともありません。
う蝕予防のセルフケアとして自宅でフッ化物塗布まで行いたいという患者さんや、知覚過敏の症状がある患者さんには、ブラッシング後の歯面にジェルコートFを塗布してもらうことで、セルフケアの質を向上させることが可能です。
ホームホワイトニングを行っている患者さんであれば、ホワイトニング後にマウスピースの中にジェルコートを注入してマウスピースをはめれば、知覚過敏を予防しながら歯質強化が図れます。
セルフケアでできることはなんでもしたい!という積極的な患者さんにや、ワンランク上のセルフケアを望まれる方にはぴったりの製品ではないでしょうか。
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1本3役の活躍が期待できるジェルコートF。
患者さんが、ブラッシング時にいくつかのセルフケア用品を使い分けることは、最低限必要です。
一方で、セルフケア用品が多すぎると、かえって患者さんの負担が多くなってしまい、長い目で見ると高いセルフケアの質を保つことがむずかしくなることもあります。
歯科医療従事者側から、できるだけ患者さんの負担を少なくする方法を提案できれば、長く続けてもらえるセルフケアの方法が見つかるかもしれません。
う蝕も歯周病も予防したい!けど、できるだけシンプルなセルフケア方法を提案したい!という歯科衛生士の方は、ぜひ患者さんにおすすめしてみてください♪