現役歯科衛生士150人に聞いた「歯科衛生士になってよかった?」

全国各地で活躍されている歯科衛生士のみなさん。

他の歯科衛生士はどんな環境で、どんな仕事をしているんだろう?と、気になることはありませんか?

そこでdStyleでは、姉妹サイトWHITE CROSSの歯科衛生士会員を対象に、アンケートを実施いたしました。

今回ご協力いただいた方々の総数は、なんと158人。(みなさまありがとうございます!)

最終回の今回は、「歯科衛生士になってよかった?」「これからも歯科衛生士として働きたい?」に対する回答をご紹介します!

前回までの結果発表はこちら

第1回 歯科衛生士になったきっかけ
第2回 いまの職場の満足度とその理由
第3回 得意な治療とニガテな治療
第4回 おすすめの歯ブラシ
第5回 就職先を選ぶ上で重視するポイント
第6回 転職や退職を考えたとき

現役歯科衛生士150人に聞いた「歯科衛生士になってよかった?」

Q1.歯科衛生士になってよかった?

Q2.歯科衛生士になってよかった?
n=158

前回に引き続き、「よかった」「まあよかった」と回答した方が、8割を超える結果に!
(前回はこちら:現役歯科衛生士100人に聞いた「歯科衛生士になってよかった?」

それでは回答者のみなさんは、どんな理由で歯科衛生士になって「よかった」と考えているのでしょうか?

いくつになっても就職に困らない

「よかった」と回答した方の中で、もっとも多かった理由が「就職に困らないから」。

引っ越し先にもかならず歯科医院はあるから」「年齢が高くなっても就職できる」といった方から、「出産してからも働ける」「自分のやりたいことが変わったり、結婚出産などでライフスタイルが変わったとしても、それに合わせた働き方ができる」といった方も。

フルタイムにこだわらない働き方ができることを、メリットにあげる方が多くいました。

人の役に立てる仕事

歯科衛生士になって「よかった」と回答した人の中で、次に多かったのが、「患者さんから感謝される」「人の健康に携われる」といった理由。

「(患者さんの)QOLの向上に携われた」「赤ちゃんからお年寄りまで幅広い年代の方がこられて、予防できるのは歯科だけ」「患者様との会話が楽しい。自分の居場所と感じる」など、やりがいをもって働いている方が多いようです。

また、「(仕事が)楽しい」との声も多く、中にはこんなにアツいコメントも!

こんなに人の健康に携われる仕事はない!と尊敬する歯科衛生士さんたちはおっしゃいますし、私もそう思います。

子どもから大人まで、いやお腹にいる時から関われる歯科衛生士はとても素敵な仕事なんだ!と気づかせてもらってから、さらに歯科衛生士が好きになりました!

お口の中の健康は全身の健康にも関わっています。食事をするのは口です。きちんと食べないと健康ではいられません。

一人でも多くの人に歯の大切さを伝えられて、健康でいてもらえたらと思います。 それを伝えることができる、素晴らしい仕事です。

全身の入り口である口腔を衛(まも)ることができる仕事に、大きなやりがいを感じる方が多いようです。

お給料が高い

「他職種よりも時給が高め」「安定した収入が得られる」「シングルですが、衛生士の資格のおかげで息子2人を育てていけます」など、お給料の高さをあげる方も。

引っ越しで新しい職場に転職したり、出産などでブランクがあっても大きく待遇面が変わらないのは、国家資格である歯科衛生士ならではですね。

自分の人生にも役に立つ仕事

さらには、「わが子の予防ができる」「自分の歯の管理ができるようになった」など、歯科衛生士の仕事は、自分自身や家族の健康にも役立つ仕事だというコメントも。

幅広い世代の方々と関わり合うことができる」「患者さんの信頼を得ることで歯科以外の情報も得られる」といった、仕事を通してさまざまな世界を知ることができることを、歯科衛生士の魅力という方もいました。

反対意見としては…

歯科衛生士になって「よくなかった」と回答した方は、次の理由をあげていました。

  • 労働時間が長い
  • 体力的にアラフィフで辛くなる
  • 女性ばかりの環境で人間関係がむずかしい
  • 地方は特に給料が安い
  • 業務範囲に限度がある
  • 全身の健康にあまり関与できない
  • 教育制度のある医院とない医院では、キャリアの差が大きい

このような理由から、「次になるなら歯科医師」「(全身に関与できる)看護師を選べばよかった」と考える方もいるようです。

 

Q2.これからも歯科衛生士として働きたいと思う?

n=158
n=158

「思う」と回答した方が9割近い結果に!

また、これからも歯科衛生士を続けたいと「思う」と回答した方の中で、もっとも多かった理由が「必要としてくれている患者さんがいるから」。

「人に必要とされることが嬉しい」「自分の存在価値が見出せる」「年々、歯科衛生士の仕事が楽しくなっている」など、子どもから高齢者まで、一生寄り添うことができる歯科衛生士の仕事にやりがいを感じる人が多いようです。

「まだまだ歯科衛生士として成長したい!と思います」「歯科衛生士はわたしの天職。 目と指が順調ならば、一生働きたい」など、アツいコメントも。

一方で、これからも歯科衛生士を続けたいか「わからない」と回答した方では、こんなコメントが。

  • 歯科衛生士としても働きたいが新しいこともやってみたい
  • 体力がいる仕事なので
  • 家庭事情が変わると、離職を考えてしまうことはある

拘束時間の長さや細かい作業が多い仕事内容に、不安を感じる方もいるようです。

***

2017年より政府の方針として口腔健康と全身健康との関連性、歯科健診と口腔ケアの推進が明文化され、ますます活躍が求められている歯科衛生士。

近年、歯科医院の他に病院や企業、研究所など、歯科衛生士が活躍できる職場が増えつつあります。

今回のアンケートをきっかけに、一人でも多くの方に、歯科衛生士の魅力が伝われば嬉しいです。

現役歯科衛生士150人に聞いたシリーズ

第1回 歯科衛生士になったきっかけ
第2回 いまの職場の満足度とその理由
第3回 得意な治療は?ニガテな治療は?
第4回 おすすめの歯ブラシ
第5回 就職先を選ぶ上で重視するポイント
第6回 転職や退職を考えたとき
第7回 歯科衛生士になってよかった?