日本の歯科業界にはたくさんの資格制度が存在し、その代表格が歯科医師免許・歯科衛生士免許・歯科技工士免許です。
これらの資格は「国家資格」といって、国で認められている認定制度です。しかしその他にも、「協会認定資格」「学会認定資格」など、自身のスキルアップのための資格がたくさん制定されています。
今回はたくさんある資格のうち、特に歯科衛生士向けの資格「認定スポーツデンタルハイジニスト(SDH)」について、徹底解説しますよ!
1.認定スポーツデンタルハイジニストとは?
2.認定スポーツデンタルハイジニストの業務
3.認定資格の申請に必要な条件
4.資格のとりかた・費用について
5.認定スポーツデンタルハイジニストの働き方(coming soon)
1.認定スポーツハイジニストとは?
一般社団法人 日本スポーツ歯科医学会が認定している「学会認定資格」で、2019年8月現在、全国で68名の方が取得しています。
競技者やスポーツ愛好家の口腔衛生管理指導のほか、マウスガードやフェイスガードのカウンセリングを行うために制定された、歯科衛生士のための認定資格です。
2.認定スポーツデンタルハイジニストの業務
認定スポーツデンタルハイジニスト制度規則によると、競技者を含めたスポーツ愛好家の口腔衛生指導管理能力に優れ、かつスポーツ障害の安全対策に貢献すること、スポーツを愛好する国民の口腔保健と安全に貢献することが求められています。
ショックドクター「マウスガード着用規定」によると、現在装着が義務化されているスポーツは、アメフト・ボクシング・キックボクシング・総合格闘技・テコンドー・ラクロスの6種目。
しかしながら、歯や口腔内を保護することの重要性が高まってきている現在、マウスガードの着用が義務ではないスポーツをしている方にも需要が増えつつあります。
こういった方々に正しい知識をお伝えできる認定SDHは、これからますます人気が出る資格のひとつといえるでしょう。
3.資格取得の申請に必要な条件
認定資格の申請には、以下の条件を満たしている必要があります。
- 日本スポーツ歯科医学会会員であること
- 日本国歯科衛生士免許を有するもの
- 学会学術大会の研修歴1回以上
- 学会認定研修会の研修歴1回以上(SDHセミナーなら2回以上)
以上の条件を満たし、書類審査と筆記試験に通過する必要があります。
4.資格のとりかた・費用について
上記の条件を満たせば、認定歯科衛生士委員会による書類審査を受けることができます。このときに審査料として、5,000円を事務局に支払います。
書類審査に通過後、筆記試験を受け、後日合格通知が届けば、晴れて認定歯科衛生士です!登録料としては5,000円が別途必要です。
書類審査・認定試験
審査に必要な以下6つの書類を揃えて、事務局に送ります。
書類審査に合格した後は、日本スポーツ歯科医学会学術大会で開催される筆記試験を受けます。
試験時間は30分。スポーツ歯科医学に関する知識について、正誤式・多選択肢式で20〜25問出題されます。100点満点中60点以上で合格です。
試験の内容はこちらのテキストから出題されます。
書類審査・認定試験の詳細はこちら
資格の更新について
認定スポーツデンタルハイジニストの認定期間は5年間。更新の申請は失効期日の6ヶ月前までに行う必要があります。
学会所定の更新単位として、5年間のうちに学会学術大会、学会認定研修会、または認定SDHセミナーの研修に計3回以上参加することが定められています。
3回のうち、かならず1回は学会認定研修会の参加を含む必要があります。また、認定SDHセミナーについては、2回の参加で1回分とみなします。
また、更新手数料として5,000円を事務局に支払う必要があります。
更新についての詳細はこちら
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いかがでしたか?
2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、ますます需要の高まる資格ではないでしょうか。
まずはセミナーや講習会を受けたり、受講生の声を直に聞いてみるのもいいかもしれませんね。
応援しています!