日本の歯科業界にはたくさんの資格制度が存在し、その代表格が歯科医師免許・歯科衛生士免許・歯科技工士免許です。
これらの資格は「国家資格」といって、国で認められている認定制度です。
しかしその他にも、さまざまな認定制度を設けた学会や認定機構が存在しています。
この記事では、歯科衛生士・歯科助手が取得できる認定資格を一覧にまとめました。
* 2021年3月現在。取得にあたり学会への加入が必要な場合があります。詳細はお問い合わせの上でご参加ください。
学会で取得できる認定資格
※ 学会名五十音順
日本アンチエイジング歯科学会認定歯科衛生士
アンチエイジング歯科に関する技術や研究の進歩発展を図るために制定された認定資格。同学会には他にもさまざまな資格がある。
滅菌技師(士) -日本医療機器学会
滅菌供給業務のリスク管理のさらなる向上を目指して導入した制度。第1種滅菌技師と第2種滅菌技士の2種類がある。
日本顎顔面補綴学会認定歯科衛生士
顎顔面補綴学の専門的知識や臨床技能を生かして医療水準の向上を図ることを目的に制定された認定資格。
日本顎咬合学会認定歯科衛生士
歯科補綴をはじめ、顎咬合学分野に関する専門知識や技能を生かして、国民の顎口腔系の健全な維持・増進を図ることを目的に制定された認定資格。
日本顕微鏡歯科学会認定歯科衛生士
顕微鏡を用いた診療で、国民の健康や豊かな生活に寄与することを目的として制定された認定資格。
インプラント専門歯科衛生士 -日本口腔インプラント学会
インプラント治療の介助やメインテナンスを通して、専門的知識と技術を確保することを目的に制定された認定資格。
院内感染予防対策認定歯科衛生士 -日本口腔感染症学会
院内感染予防対策に対する意識の向上と継続的なステップアップ・情報更新を目的に制定された認定資格。
口腔ケア認定制度 -日本口腔ケア学会
口腔ケアを通じて国民の福祉に貢献することを目的に制定された認定資格。知識や能力によって、5級から1級、指導者と分類される。
日本口腔リハビリテーション学会認定歯科衛生士
顎口腔機能のリハビリテーションに関わる専門知識を生かして、国民に適切な医療を提供することを目的に制定された認定資格。
ファシリテーター -日本歯科医学教育学会
卒前教育・卒後研修などの教育現場での指導能力の向上を目的に制定された認定資格。
日本歯科衛生学会認定歯科衛生士
特定する専門分野において高度な業務実践の知識や技能を有すると認められた歯科衛生士に交付される認定資格。
専任教員認定歯科衛生士 -全国歯科衛生士教育協議会
高度な専門知識や技術、人間性など、歯科衛生士専任教員の資質の向上を目的に制定された認定資格。
日本歯科審美学会 歯科衛生認定士
歯科審美学の専門的知識と臨床技能・経験によって、国民の保健福祉に貢献することを目的に制定された認定資格。
ホワイトニング コーディネーター -日本歯科審美学会
歯科審美学の中でも特にホワイトニングの知識と臨床技能・経験によって、国民の保健福祉に貢献するために制定された認定資格。
日本歯科麻酔学会認定歯科衛生士
全身管理に関連する領域でチーム医療に参加できる知識と技能を持つ歯科衛生士の育成を目的に制定された認定資格。
日本歯科薬物療法学会認定歯科衛生士
口腔疾患に対する薬物の知識と経験によって、歯科での適正使用の啓発や、安全な歯科医療の提供を目的に制定された認定資格。
日本歯周病学会認定歯科衛生士
歯周病への対応を的確かつ効率的に実施し、長期間にわたって国民の健康管理に貢献することを目的に制定された認定資格。
ドックコーディネーター -ジャパンオーラルヘルス学会
歯科衛生士が正しい知識と技術のもとに、歯科人間ドックにおいて検査と健康指導を実施するための認定資格。
日本小児歯科学会認定歯科衛生士
小児歯科医療にかかわる多くの歯科衛生士が、技能レベルの向上を目指し、自身の役割を理解することを目的に制定された認定資格。
認定スポーツデンタルハイジニスト -日本スポーツ歯科医学会
インプラント治療の介助やメインテナンスを通して、専門的知識と技術を確保することを目的に制定された認定資格。
認定矯正歯科衛生士 -日本成人矯正歯科学会
矯正歯科臨床における歯科衛生士としての専門的知識、技術・経験が備わった歯科衛生士を目的に制定された認定資格。1級と2級の2種類がある。
歯並びコーディネーター -日本成人矯正歯科学会
インプラント治療の介助やメインテナンスを通して、専門的知識と技術を確保することを目的に制定された認定資格。
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士
医師や歯科医師の計画に従って摂食嚥下訓練を実施したり、リスク回避に関して必要な知識と技能を持つこと目的に制定された認定資格。
日本全身咬合学会認定歯科衛生士
咬合の機構や機能、咬合と健康状態との関連性を研究し、保健や医療・福祉に貢献することを目的に制定された認定資格。
健康咀嚼指導士 -日本咀嚼学会
咀嚼の意義を正しく理解し、咀嚼に関する質問や相談に対して対処法を提供することを目的に制定された認定資格。
美容口腔管理認定歯科衛生士
美容口腔管理に関する基礎知識と技術を習得し、適切な情報の普及とアドバイスができる人材の養成を目的に制定された認定資格。
日本ヘルスケア歯科学会認定歯科衛生士
チーム医療において患者さんを担当制で受け持つための技術と能力を認定するために制定された認定資格。
認定訪問歯科衛生士 -日本訪問歯科協会
訪問歯科診療にあたる専門的知識と経験を生かし、国民の健康福祉増進に寄与することを目的に制定された認定資格。
日本有病者歯科医療学会認定歯科衛生士
基礎疾患を有する患者さんの歯科医療を安全・安心して行える全身管理を主体とした医療を促進することを目的に制定された認定資格。
日本臨床歯科学会(SJCD)認定歯科衛生士
日本での臨床歯科医学の基礎の確立と技術の向上、最新歯科技術の習得・研鑽を通して、国民の健康管理に寄与することを目的に制定された認定資格。
日本臨床歯周病学会認定歯科衛生士
歯周病の予防と治療のための専門的知識と技術を有する臨床歯科衛生士を育成し、地域医療に貢献することを目的に制定された認定資格。
学会で取得できる認定資格
学会で取得できる認定資格
まだあるその他の資格
※ 五十音順
アタッチメント食育インストラクター
保育や教育、育児支援などの分野で、親子に接する立場の人が「食育」を教えるための資格。
嚥下トレーナー
摂食嚥下障害の人や食事の介護で困っている人を支援する資格。歯科衛生士や歯科助手の他、看護師・准看護師も取得可能。
傾聴療法士
日本精神療法学会が認定している、人の話が聴ける人になるための資格。認定講座を受けることで、誰でも取得可能。
糖尿病療養指導士・支援士
糖尿病患者さんに対して最適な療養指導を行うことができる、生活指導のエキスパート。
トリートメントコーディネーター
術者と患者さんの間に立って、お互いが納得できるように説明をする「架け橋」として活躍できる資格。
認知症サポーター
厚生労働省が認定している資格。認知症に対する正しい知識と理解で、認知症患者さんの手助けをするための資格。
臨床歯科麻酔認定歯科衛生士
臨床現場において、歯科衛生士による麻酔を導入するために必要な知識と技術を提供するための資格。
まだあるその他の資格
まだあるその他の資格
***
いかがでしたか?
ひとことで歯科医療といっても、各方面に活躍する場があります。
それぞれの資格についてチェックして、ご自身のキャリアに合ったものを探してくださいね♪